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国土交通省利根川下流河川事務所

波崎地区で河道掘削/19年度事業概要

2019/04/12 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省利根川下流河川事務所は2019年度の事業概要を発表した。19年度の事業費は51億7100万円で18年度当初と比べ10%増加。茨城県内では神栖市波崎地区の銚子大橋下流で河道掘削を、神栖市下小堀地区で河道内の樹木伐採を、神栖市の太田排水樋管と矢田部排水樋管の扉体ステンレス化およびプラップゲート設置への設計を行う。

 一般河川改修の下流部河道掘削は波崎地区と千葉県銚子市中央地区で実施する。

 利根川築堤は右岸では無堤部である銚子市富川地区の利根かもめ大橋下流部の9・0㎞~10・0㎞で堤防および樋管を整備する。一方、左岸の茨城県側では発注計画によると「H31東海築堤工事」(築堤L138m、盛土約1万2000立方mほか、神栖市)、「H31仲新田築堤工事」(築堤L150m、盛土約7800立方mほか、神栖市)、「H31石津築堤工事」(築堤L270m、盛土約1万4300立方mほか、神栖市)を第1四半期に発注する。

 一般河川改修の樹木伐採では、神栖市小堀地区と千葉県栄町須賀地区で実施する。利根町押付地区では小貝川との合流付近に河川防災ステーションを整備するための用地取得を行う。

 総合水系環境整備事業では神栖市川尻地区で河川敷の掘削などを実施し、干潟環境を再生する。

 河川工作物関連応急対策では神栖市の太田排水樋管と矢田部排水樋管の扉体について強度不足を解消するため更新を行うとともに、津波警報による自動閉鎖後の内水排除機能を設ける。19年度は扉体のステンレス化および扉体の一部にフラップゲートを設置するための設計を行う。

 発注計画によると「H31太田排水樋管外ゲート設備修繕工事」を第3四半期に発注する。工事概要は①太田排水樋管の扉体更新(2門)、管理橋更新(1橋)②矢田部排水樋管の扉体更新(1門)、管理橋更新(1橋)③川尻第6排水樋管の扉体更新(2門)、管理橋更新(1橋)。

 河川の維持修繕では堤防の除草・修繕、護岸・構造物の修繕、水門設備点検、老朽化施設の更新、排水機場の設備点検、河川巡視・堤防点検などを実施する。



【表、図=19年度事業費内訳、利根川下流の河道掘削箇所】

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