北陸地方整備局信濃川河川事務所は13日、大河津分水殉職者慰霊式を執り行い、大河津分水建設工事やその後の補修、維持管理工事で殉職した100人の冥福を祈った。
84回目となった慰霊式には国会議員や県議会議員をはじめ大河津分水の恩恵を受ける新潟市、長岡市、三条市、燕市長などが列席。黙祷を捧げるとともに慰霊碑に献花を行った。
1909年から始まった分水工事には延べ1000万人が従事し、分水工事で84人、その後の自在堰陥没に伴う補修工事、維持工事等で16人が殉職した。大河津出張所内に建立された慰霊碑には100人の名前が刻まれている。
信濃川河川事務所大河津出張所の田代厚所長は「大河津分水で殉職した100人に安らかなご冥福をお祈り申し上げる。これからも職員が一体となって大河津分水路の抜本的改修を着実に進めるとともに、分水路を適切に管理し本来機能を維持する」と誓った。
北陸地整の吉岡幹夫局長は「大河津分水工事殉職の碑に刻まれた100人が、世紀の大事業の礎となったことを強く心に刻み、大河津分水路の抜本的改修を着実に進め、引き続き越後平野の治水の要となるよう地域の安全・安心の確保に全力を尽くす」と決意を語った。
【写真=献花を行う吉岡局長】