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初の発注者指定型/佐久穂町道路築造で、公告は6月初旬/ICT活用工事

2019/05/15 長野建設新聞

 県建設部は、本年度からの実施を表明していた「発注者指定型」ICT活用工事の初弾案件として、佐久建設事務所所管の主要地方道川上佐久線道路築造工事(佐久穂町海瀬)を選定した。13日に開かれた部の建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格などが決定。6月初旬に公告のはこび。入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で、開札予定時期は6月中旬。発注規模は税込み予定価格1億6000万円以上5億円未満。


■本年度は10数件実施予定

 建設部は本年度、ICT技術を活用した施工の普及に向けて、土工と舗装工を含む全ての工事(災害復旧は除く)を「施工者希望型」のICT活用工事に指定。また、ICT活用工事の実施を必須とし、必要経費を当初設計で計上する「発注者指定型」を導入する方針も示していた。技術管理室によると「発注者指定型は昨年度にモデル工事を1件実施しているが、本格実施としてはこれが初めて。本年度は10数件実施できればと考えている」と話した。工事成績での加点評価については、施工者希望型と同様に行う。

 初弾案件の工事名は「令和元年度社会資本整備総合交付金(道路)(緊急対策事業)工事」で、発注機関は佐久建設事務所。工事概要は道路築造工L129m×W6.0(10.75)m:場所打ちボックスカルバート工2カ所、補強土壁工A1961㎡、ブロック積工A344㎡(SL1.34~5.59m)、盛土工V1万2400m3。工期は380日で、債務負担行為設定済み。

 入札参加資格は土木953点以上、県内本店、主任(監理)技術者として1級土木施工管理技士または同等の資格者を配置できること。総合評価の価格以外の評価点は5月17日開催予定の総合評価技術委員会で決める。

 なお、早期発注のため入札公告期間を短縮している。

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