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茨城県常陸太田工事事務所

19年度事業概要/293号BPで第3号橋の上部工/下土木内常陸太田線は拡幅工を上期発注

2019/05/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 県常陸太田工事事務所(高野亨所長)の2019年度事業概要によると、本年度は国道349号那珂常陸太田拡幅で道路改良舗装工事や幸久橋撤去工を実施。国道293号常陸太田東バイパスでは(仮称)第3号橋の上部工や増井町地内の道路改良工事に取り組む。国道461号水府里美拡幅では北沢トンネル本体工事を推進し、下土木内常陸太田線では現道拡幅区間の工事を上期に発注する。

 国道349号那珂常陸太田拡幅は、朝夕の通勤時間帯を中心に発生している交通渋滞を解消するため、暫定2車線で供用中の路線を4車線化するもの。

 事業区間は那珂市杉~常陸太田市瑞龍町。全体計画延長は1万400m(常陸太田工事事務所所管分6900m)、事業費は133億円(同126億円)で、昨年度までの進捗率は88%(同87%)。

 幸久大橋を含む3010m区間は18年8月に供用を開始しており、残区間の整備を推進する。

 道路改良舗装工事は本年度に360m区間で実施予定。新源氏橋や三才跨線橋では高欄などの付属物設置工に取り組む。また幸久橋の橋脚撤去も行う。

 国道293号常陸太田東バイパス地方道路整備事業では、市街地中心部を横断する現道が幅員が狭く屈曲しており、円滑な交通に支障を来しているためにバイパス整備を進めている。

 事業区間は常陸太田市大森町~増井町まで。全体計画延長は8990mで事業費は214億円。昨年度までの進捗率は57%。

 本年度は(仮称)第3号橋の上部工、道路改良工事(L130m)や地盤改良工事(L160m)、国道349号と交わる交差点の整備も行う。また用地買収も進めていく。

 国道461号水府里美拡幅は、常陸太田市上高倉町~折橋町が事業区間で全体延長7200m、事業費120億円。現道の幅員が狭い場所や屈曲して見通しが悪い区間を整備することで交通の円滑化を図る。昨年度までの進捗率は74%。

 17年度からは下高倉町~折橋町までの横軸3・4㎞の工事に着手。現在は(仮称)北沢トンネルの本体工事を進めている。

 本年度は、トンネル工事の進捗を見ながら、照明などの設備工事の発注を目指す。

 県道下土木内常陸太田線道路改築事業は、地域住民の利便性や通学児童の安全性、日立市方面のアクセス向上を図るため幅員の狭い現道の拡幅とバイパス整備を行うもの。昨年度までの進捗率は84%。本年度はすでに発注済みのバイパス(L330m)工事を行うとともに、110m区間の拡幅工事を上期に発注する予定。

 一級河川浅川総合流域防災事業は、副堰橋(常陸那珂港山方線)~浅川橋(国道293号)の区間2600mにおいて、治水上の安全確保と自然豊かな河川環境、美しい水辺風景の形成などを進める。昨年度までの進捗率は44%。

 各事業の概要は次のとおり。

 【国道349号那珂常陸太田拡幅整備事業】

 ◇全体計画=L1万400m(うち常陸太田工事事務所所管分L6900m)、W25/13m、総事業費133億円(同126億円)

 ◇事業着手=2012年度(4車線化)

 ◇本年度事業=道路改良舗装工事L360m、橋梁付属物設置工事(新源氏橋、三才跨線橋)L150m、旧橋撤去工事(幸久橋)1式

 【国道293号常陸太田東バイパス整備事業】

 ◇全体計画=L8990m、W15~18/6・5m、総事業費214億円

 ◇事業着手=1993年度

 ◇本年度事業=(仮称)第3号橋上部工事L221m、道路改良工事L130m、交差点改良工事L350m、地盤改良工事L160m、用地買収

 【国道461号水府里美拡幅整備事業】

 ◇全体計画=L7200m、W8~11/6m、総事業費120億円

 ◇事業着手=2001年度

 ◇本年度事業=トンネル本体工事L1581m、トンネル設備工事

 【県道下土木内常陸太田線道路改築事業】

 ◇全体計画=L1580m、W10/6m、総事業費8億9000万円

 ◇事業着手=2004年度

 ◇本年度事業=道路改良舗装工事L440m

 【一級河川浅川総合流域防災事業】

 ◇全体計画=L2600m、総事業費22億6000万円

 ◇事業着手=1996年度

 ◇本年度事業=排水樋管1基、調査・設計

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