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(一社)千葉県建設業協会

要望活動など展開/地域の守り手活動のため/定時総会で全議案可決/千葉県建設業協会

2019/05/28 日刊建設タイムズ

 (一社)千葉県建設業協会は27日、ホテルポートプラザちばで、2019年度定時総会を開催し、全議案を可決した。あいさつに立った畔蒜毅会長(㈱畔蒜工務店)は「地方建設業が地域の守り手としての活動を継続していくためには、健全で安定した経営が不可欠」との見方を示し、「令和の時代に生き残れるよう、会員企業の安定した経営と技術力の向上、働き方改革、担い手の確保・育成に取り組むとともに、安定的かつ継続的な公共事業予算の確保、施工時期の平準化、改正品確法運用指針の徹底などについて国や県などの発注機関等に要望していく」と述べ、協力を求めた。

 さらに、佐藤信秋参議院議員を応援する考えを示し「昨年、佐藤先生の道案内によって、自民党本部や財務省にまで陳情することができた。われわれの社会的地位の向上、経営の安定のため、職域代表として頑張っていただきたい」と述べた。

 議事では、船越博文理事(㈱船越組)が議長を務めた。議案は18年度収支決算報告、入会・退会規則の一部改正。また、同年度に実施した事業と、19年度事業計画・収支予算について報告がなされた。

 続いて、自由民主党千葉県建設支部千葉県建設政治連盟の19年度定時総会が行われ、18年度収支決算報告と19年度収支予算が可決された。


課題の解消へ経営基盤強化


 閉会後、別室に移り懇親会を盛大に開催した。畔蒜会長は冒頭、「建設業界では、担い手の確保・育成が重要な課題となっている。昨年、労働基準法が改正され、今後は長時間労働の是正に向けて職場環境を整備していかなければならない」として、「これらの課題を解消するためには、受注者の適正な利潤の確保による地方建設業の経営基盤強化が重要」と強調した。


19年度事業計画の主な内容


【地域社会および公共福祉への寄与】

 ▽良質な住宅・社会資本の整備▽地震・風水害など災害時における官民協力体制の推進▽ボランティア活動の充実と支援

【国・県に対する要望】

 ▽国・県などの公共事業予算の安定的・持続的確保と工事執行に関する要望▽県内建設企業に対する国・独立行政法人等・政府関係機関・県・市町村発注工事について受注機会拡大、適正利潤確保、経営基盤強化に向けた要望▽品確法に基づく運用指針の徹底状況検証および入札・契約制度の一層の改善に向けた活動の強化▽発注機関に対する設計・積算、適正工期の設定、発注時期・納期の平準化推進、監理技術者の専任対策に寄与する要望・提案活動の強化

【建設産業構造改善事業の推進】

 ▽働き方改革への対応▽建設キャリアアップシステムへの対応など、新たな競争の時代における技術力と経営基盤強化への対応▽社会保険未加入問題への対応▽CCI活動の推進

【広報活動の推進】

 ▽若手技術者確保に寄与する広報資料の作成とPR活動

【その他】

 ▽行動規範の順守▽建設業・福祉共済対策の推進▽公共工事労務費調査および資材費調査への適切な対応▽建設業に対する暴力団などの徹底排除▽関連団体との連携の強化▽公共工事中間前払保証事業の推進▽表彰式▽会議等

あいさつする畔蒜会長 記事資料

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