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千葉県東総地区広域市町村圏事務組合

周辺環境で基本計画/東総広域組合の広域ごみ処理施設/住民交流の公園等整備/一般競争入札を公告

2019/05/30 日刊建設タイムズ

 東総地区広域市町村圏事務組合(旭市ハの612―1、管理者・明智忠直旭市長)は29日、「広域ごみ処理施設周辺環境整備基本計画策定業務委託」の一般競争入札を公告した。広域ごみ処理施設建設地周辺地域で、緑化推進やスポーツ増進等を目的とした住民交流が図れる公園等施設の整備適地を選定し、整備方針案を提案するとともに、整備手法や整備スケジュール、概算事業費等を盛り込んだ基本計画案を策定する。委託業務の範囲は建設地から概ね半径1㎞の範囲を予定している。

 入札は郵送・事後審査方式による一般競争入札。入札書郵送到着期限は来月17日。開札は同19日に行う。予定価格は事後公表。最低制限価格の設定はない。業務委託期間は2020年3月27日まで。

 入札参加資格は、銚子市、旭市及び匝瑳市すべての入札参加資格者名簿に登載され、過去10年間に、国または地方公共団体が発注する公園緑地整備に係る基本計画策定業務、基本設計業務または実施設計業務のいずれかを受託した実績があることなど。

 同業務は、広域ごみ処理施設建設地周辺地域の生活環境の保全及び増進に配慮することを目的とした景観保護及び住民交流拠点(公園等)の周辺環境整備に関する検討を行い、基本計画を策定するもの。

 主な業務内容は▽計画条件の整理▽景観保護に係る対策案▽住民交流拠点の適地選定及び整備方針案▽関係機関との協議支援▽基本計画案のとりまとめ、など。

 住民交流拠点については、周辺地域における緑化推進及びスポーツ増進等を目的とした住民交流が図れる公園等施設の整備候補地3か所程度を抽出するとともに、各候補地を比較検討したうえで整備適地を選定。併せて、施設の種類及び規模等を示した整備方針案を提案する。

 基本計画案の策定では、計画条件、整備手法(実現化方策の検討)、基本計画図及び施設イメージ図の作成、設定、整備スケジュール、概算事業費等について整理し、とりまとめる。整備手法の検討では、国庫補助制度など、経費負担の最少化を考慮した実現可能な方策を検討し、整備方針案を提案。整備スケジュールは仮設計画も含めて検討。概算事業費等は、整備に係る概算事業費とともに整備後の概算維持管理費を算出する。

 広域ごみ処理施設はDBO方式により整備・運営するもので、昨年度に着工した。建設場所は銚子市野尻町1678番1地先。敷地面積は約4万8000㎡。焼却施設はシャフト炉式ガス化溶融炉で、施設能力が日量198t。ほかにマテリアルリサイクル推進施設を整備。

 設計・建設は新日鉄住金エンジニアリング、運営・維持管理業務はSPCの東総クリーンシステム(代表企業・新日鉄住金エンジニアリング)がそれぞれ行う。施設は最終処分場とともに21年4月の稼働を予定している。

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