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橋梁MAE 初の養成講座/市町村職員中心に48人/信州橋梁メンテ支援協

2019/06/01 長野建設新聞

 県内に2万2000余りある橋梁の法定点検を支援するため昨年9月に公学民6者で設立した「信州橋梁メンテナンス支援協議会」は、本年度から橋梁点検を担う技術者「橋梁MAE(メンテナンス・アシスタント・エンジニア)」の養成に取り組む。5月30日に開かれた初の養成講座には市町村職員を中心に48人が参加。点検知識の習得に励んだ。将来的には民間の資格登録者に点検を依頼できる仕組みも構築し、円滑な法定点検の実施と市町村職員の負担軽減を図る。

 養成講座の主な受講対象者は市町村・県職員や建設関係企業社員など。市町村管理橋の7割を占める小規模橋梁(橋長がおおむね10m未満)の点検ができる技術者を養成するため、橋梁の構造、劣化原因、補修工法などに関する基礎知識と点検技術を学ぶ。

 30日に長野市内で開かれた第1回目の講座には、市町村職員33人、県職員6人、建設企業社員5人、建設コンサルタント企業社員4人が参加。講師は県建設部道路管理課の森泉竜二課長補佐、信州大学工学部名誉教授の清水茂氏、長野工業高等専門学校の奥山雄介准教授と大原涼平助教、建設コンサルタンツ協会長野県地域委員会の吉原潤一氏が務めた。講座は3日間の日程で、初日は基礎知識の習得、2日目は点検結果の取りまとめ手法、3日目は実地などを行う。

 修了者は「橋梁MAE」として認定・登録。養成した人材を活用し、市町村職員による小規模橋梁の直営点検を推進するとともに、資格登録者に点検を依頼できる仕組みを構築し、市町村職員の負担を軽減する。資格の有効期間は4年間。更新する場合には再度講習を義務付ける。

 なお、第2回目は9月30日、10月15~16日に松筑建設会館(松本市)で開催する。受付期間は8月21日~9月9日。受講費用は1万5000円(税込み)。申し込み・問い合わせは同協議会ホームページまで。アドレスはhttps://www.pref.nagano.lg.jp/michikanri/mae.html

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