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塩尻市建設業協会

塩尻市建協の新会長に野島氏

2019/05/22 長野建設新聞

塩尻市建設事業協同組合(清澤由幸理事長)と塩尻市建設業協会(清澤由幸会長)は17日、本年度の通常総会を塩尻市内のホテル中村屋で開き、任期満了に伴う役員改選では5期10年にわたり理事長・会長を務めた清澤氏に代わり、新理事長・会長に野沢秀樹氏(野沢建設)を選任した。

事業協同組合総会の冒頭、清澤理事長は「国は防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策により3年間にわたり集中的に公共事業費へ予算を付けているが、この3年間で働き方改革やi-Constructionがどこまで浸透するか。また、かなりの仕事量が発注されるだろうが、それほどの工事をやり切れるのか、不調・不落が出るのではないかということを心配する声が出ている」と、業界の現状を示した。

続いて議事に移り、本年度の事業計画案など承認した。それによると本年度の事業計画として、市道いちょう通線と市役所通線の街路樹剪定作業を7月に実施するほか、8月には小学6年生を対象とした親子の工事現場見学会を行う。また、6月に会員に対して景況アンケートを実施。それをもとに8月に実施する副市長および担当職員と理事・監事の懇談会、10月に実施する議長および市議会産業建設委員と役員懇談会、12月に実施する市長と建設・水道・電気の3団体懇談会の場で行う要望活動に反映させる考え。

任期満了に伴う役員改選では、最初に理事7人、監事2人を総会で承認した後、第一回理事会を開き、新理事長に野沢秀喜氏(野沢建設)を選任した。清沢氏は顧問に就いた。退任の挨拶で清澤氏は「理事長就任当時は入札落札率が70%台、倒産・廃業に追い込まれる業者が相次ぎ、組合・協会にとって一番苦しい時だった。地元業界の地位向上、一般の皆様への協会周知として新しいことも積極的にやってきてその成果が着実に目が出てきたし、肌で感じらえるようになった。会員の皆様の支えがあってやってこられた。野沢新理事長をみんなで盛り上げていただき、協会がさらに発展してほしい」と祈念した。

総会後には塩尻市の小口利幸市長や丸山寿子市議会議長、地元選出県議会議員の丸山大輔氏も出席して懇親会が開かれた。その席上、新役員の紹介が行われ、代表してあいさつに立った野沢新理事長は「これからの責務を全うするため理事、監事、顧問をはじめ協会員皆さまのご指導ご協力をいただき、少しでも発展するよう精進する所存」としたうえで「4月から施行された働き方改革への対応、担い手確保、後継者の育成等、様々な問題に直面している。私たちは一丸となり、これら1つ1つの問題解決に真剣に取り組んでいくことが、これからの組合・協会の発展につながる」と決意を示した。

新役員は次の通り。※敬称略、カッコ内は所属会社名

◇理事長=野沢秀喜(野沢建設)

◇副理事長=笠原建之(笠原工務店)

◇専務理事=中島良益(真陽建設)

◇理事=米窪潤司(米窪組)、竹入浩(竹入興業)、百瀬哲二(北信土建)、北澤勝已(塩尻建友)

新役員

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