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日立市が萬春園を再整備/本年度は基本設計/プロポ想定、7月にも公募

2019/07/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 日立市高齢福祉課は萬春園(鮎川町2-6-38)の再整備事業を進めている。本年度は整備用地を確保するとともに、基本設計の策定に取り掛かる。設計者は公募型プロポーザルで選定する方針で、その場合は早ければ7月中にも公募を開始する。工事への着手は、2021年度以降となる見通し。

 萬春園は1975年に開設した特別養護老人ホーム。施設規模はRC造(一部S造)3階建て、延べ約2900㎡。

 経年劣化による不具合の発生が見られ、耐震強度も十分ではない。さらに1床ごとのスペースが現在の基準に比べて狭いという課題もある。

 以上のような状況から、市は施設入所者の安全と生活環境の確保を図るため、同施設の再整備に取り組む。2018年度に策定した基本計画に基づいて事業を推進していく。

 同施設は現在も使われている施設であることから、現有地での改修や建て替えは困難。そのため、近隣地に移転して建て替える。

 場所は現在地から南東、油縄子小学校の南に位置する8987・88㎡で、市土地開発公社が取得した。取得費は2億4986万4000円。

 床数は現在と同じく100床を予定している。具体的な施設の面積は現段階では未定だが、1床ごとのスペースは現在の施設よりも広くなる予定のため、建物全体の床面積も既存施設よりも大きくなる見込み。

 今後のスケジュールとしては、19年度に基本設計を、20年度に実施設計を策定。予算が付けば21年度から工事に着手する方針だ。

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