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建災防新潟県支部が労働災害防止大会/安全衛生意識高める

2019/07/27 新潟建設新聞

 建設業労働災害防止協会新潟県支部(植木義明支部長)は7月25日、新潟市内のANAクラウンプラザホテル新潟で第53回新潟県建設業労働災害防止大会を開催した。後援の県、厚生労働省新潟労働局、国土交通省北陸地方整備局から来賓が多数臨席する中、約300人が労働災害の撲滅を誓った。

 開会に続き、あいさつに立った植木支部長は県内における建設業の死亡災害発生状況について「ことし発生した死亡災害は、すべて会員事業場が施工する現場だった。これは極めて憂慮すべき結果」と述べ、基本に立ち返り、死亡・重大災害の撲滅を目指した労働災害防止対策の推進を強く訴えた。

 来賓祝辞の後、本年度の支部長表彰へと移り、優良事業場賞の15社、個人功績賞の16人、職長賞の20人へ植木支部長から表彰状と記念品が贈られた。植木支部長は「皆さまは長年にわたり、労働災害防止活動へ積極的に取り組むなど労働災害の撲滅に実績を上げてきた方々。これからも他社の模範として、より一層労働災害防止活動に取り組んでいただければ」と期待した。

 休憩を挟み、第2部の記念講演では新潟労働局健康安全課長の高橋英人氏が「安全衛生行政の動向について」をテーマに、また前・近畿大学駅伝監督で㈱BESTS代表取締役の佐藤浩氏が「事故を起こさないための集中力の高め方」を演題に、それぞれ講義を行った。

 その後、安全衛生意識の向上と労働災害の撲滅に向けた安全の誓いが読み上げられた。本年度は▽墜落・転落災害撲滅に向けた各種対策の徹底▽建設機械による災害防止等安全対策の徹底▽各種技能講習・教育研修への積極的な参加による安全衛生教育の推進▽熱中症予防ならびに過重労働やメンタルヘルス対策など健康確保対策の推進―を重点に据え、誰もが安心して働ける職場の実現を目指し、一丸となって労働災害防止活動に取り組んでいく。


【写真=植木支部長、約300人が参加した大会】

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