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茨城県坂東市

神大実幼稚園を解体へ/9月補正予算案

2019/09/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 坂東市は4日開会の市議会定例会に補正予算案を上程した。主なものでは旧神大実幼稚園解体に4500万円、地域利便施設整備の用地購入に1880万7000円を計上している。また神大実地区の地区計画策定に2カ年継続費800万円を措置。公共下水道事業特別会計では三本松・中西線の雨水幹線整備に4000万円を盛り込んだ。

 旧神大実幼稚園は2015年度から認定こども園ひまわりと同ふたばに移行され、14年度末に廃園。敷地を地権者に返還するため、園舎などの解体工事費を計上した。年度内をめどに解体する見通し。

 地域利便施設は圏央道の(仮称)坂東パーキングエリアとの併設を計画しており、今補正予算案では助走路の用地を確保するため、用地西側(A6485㎡)を追加で取得する費用を計上した。

 神大実地区では坂東インター工業団地の盛況や圏央道の4車線化などを踏まえ、新たな産業拠点の候補地として地区計画を策定する。継続費の内訳は19年度240万円、20年度560万円となっている。

 雨水幹線では生活環境の向上と冠水対策として市街地などで整備を推進。今回、整備を進める都市計画道路三本松・中西線で雨水管渠の布設を計画している。

 このほか坂東郷土館「ミューズ」で不具合が生じている空調設備について改修へ向けた実施設計委託に180万円を設定。本年度に設計をまとめ、20年度にも工事を実施する予定だ。

 一般会計全体には2億4709万3000円を追加し、総額を230億4806万3000円とする。会期は9月17日まで。

 また本議会では七重小学校校舎大規模改造の契約議案も諮る。候補者はオオシン㈱(守谷市)。

     ◇

 補正予算案の主な内容は次のとおり。

 【総務費】

 ◆企業立地推進・神大実地区計画策定委託=240万円

 ◆地域利便施設整備・用地購入=1880万7000円

 【民生費】

 ◆民間保育所運営助成

 ◇認定こども園あかつき保育園施設型給付=708万3000円

 ◇認定こども園サンキッズ施設型給付=1492万2000円

 ◇認定こども園すずのき保育園施設型給付=669万1000円

 ◇認定こども園小山保育園施設型給付=1124万1000円

 ◇管外民間認定こども園施設型給付=415万4000円

 【教育費】

 ◆幼稚園施設整備・旧神大実幼稚園解体工事=4500万円

 ◆坂東郷土館ミューズ管理・空調設備改修工事実施設計委託=180万円

 【公共下水道事業特別会計】

 ◆総務事務・地方公営企業法適用移行事務支援委託=300万円

 ◆雨水幹線整備・管渠等工事=4000万円

 ◆流域下水道・利根左岸さしま流域下水道建設負担金=592万5000円


 【写真=用地取得計画図】

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