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千葉県袖ケ浦市

大成が優先交渉権者/DBの袖ケ浦市庁舎整備/提案価格は57・6億円

2019/10/07 日刊建設タイムズ

 袖ケ浦市は4日、設計・施工一括発注方式(デザインビルド)で実施する「袖ケ浦市庁舎整備工事」の公募型プロポーザルの選定結果を公表した。優先交渉権者には大成建設を選定した。同社のほか、鹿島建設、大林・エーシーエ設計異業種建設工事共同企業体、奥村組の2社1JVが参加表明書を提出。このうち、大成建設以外は辞退した。同社の提案価格は57億6000万円(消費税抜き)。提案価格の上限額は57億6106万30000円(同)だった。履行期間は2025年9月までの69か月。

 同事業は、市役所庁舎が耐震強度不足に加えて老朽化が進行していることから、DB方式により、既存旧庁舎及び議場の建て替えと既存新庁舎の耐震補強及び大規模改修を実施し、市民の安全・安心の確保と災害時における災害対策本部機能の確保・強化を図る。

 整備対象施設は▽既存庁舎の改修(耐震補強、大規模改修等)▽建替1期庁舎(付属棟、連絡通路含む)の増築▽建替2期庁舎の改築▽付属棟、車庫棟の改築▽既存旧館及び議会棟の解体▽外構整備(仮設駐車場、駐車場、植栽等)――などで、これらに係る実施設計、建築工事、電気設備工事、機械設備工事(衛生設備工事、空調設備工事)、解体工事、外構工事を実施する。

 同一敷地内にある既存施設等を継続的に利用しながら庁舎を整備し、完成後は一体的に利用する。

 既存庁舎の規模はSRC造地下1階地上7階建て延べ約6860㎡(建築面積約1830㎡)で、耐震補強と大規模改修及び増築、一部解体工事を実施する。建替1期庁舎はRC造等5階建て延べ約4890㎡(建築面積約1360㎡)の規模で増築。建替2期庁舎はS造等2階建て延べ約1320㎡(建築面積約920㎡)で改築。建替庁舎と既存庁舎をつなぐ連絡通路はS造等4階建て延べ約69㎡(建築面積約23㎡)で増築。付属棟・車庫棟はS造等で、付属棟が2階建て延べ約950㎡(建築面積約540㎡)、車庫棟が平屋建て延べ約140㎡(建築面積約145㎡)。

 解体する既存建物等は、旧庁舎及び議場がRC造3階建て延べ約2710㎡(建築面積約1320㎡)、車庫棟がS造2階建て延べ約920㎡(建築面積約980㎡)。

 このほか、外構工事では面積約1万8700㎡で、駐車場や植栽の整備を行う。

 基本設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当した。

新庁舎完成予想図

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