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栃木県自然環境課

県自然環境課、9月補正の公園整備 事業費1.8億、雄飛の滝線歩道など9施設

2019/10/10 日本工業経済新聞(栃木版)

 県自然環境課は、9月補正予算で実施する自然公園等施設整備事業の概要を示した。事業費は1億8550万円で5市町9施設の改修工事を推進。国庫交付金事業は1億3550万円。雄飛の滝線歩道(那須塩原市)は歩道改修、逆川川俣線車道(日光市)は舗装修繕を予定し、測量設計を委託して工事を実施する。県単事業は5000万円。那珂川県立自然公園道路(那須烏山市)の補修、日光国立公園塩原地区園地・歩道(那須塩原市)の標識改修などを進める。いずれも県営で工事は年度内に発注する予定。

 国庫交付金事業は日光市、那須塩原市、那須町の5施設が対象。日光国立公園内の老朽化の著しい個所を改修し、標識の多言語化も推進。県内の自然を安全で快適に楽しめる環境を整備する。

 日光市では逆川川俣線車道のほか、中宮祠園地を整備。逆川川俣線車道は国道120号と光徳牧場間を結ぶ2車線道路。傷んだ個所を抽出し、舗装修繕を実施する。中宮祠園地は中禅寺湖北側で歩行空間のデッキや舗装部分などの補修を予定。

 那須町では三斗小屋温泉峰の茶屋線歩道、北温泉峰の茶屋線歩道をそれぞれ改修。北温泉峰の茶屋線歩道は標識の多言語化を主体とした整備を実施する予定。雄飛の滝線歩道は展望台を含め階段部などの補修を検討していく。

 県単事業は主に県立自然公園の老朽施設を整備。那須烏山市では那珂川県立自然公園道路と八溝県民休養公園道路の2施設が対象。いずれも道路の補修で、側溝蓋を中心に改修する予定。

 那須塩原市の日光国立公園塩原地区園地・歩道は標識を改修する。交付金事業、県単事業で行う標識の多言語化表記は最大4カ国で日本語と英語は必ず記載。中国語、韓国語は標識の大きさに応じて盛り込む。

 また、益子町の益子国民休養地歩道の整備を継続し、園路補修などを進める。各施設の工事完了時期は冬季の積雪の有無を考慮して決定していく考え。

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