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千葉県防災危機管理部

復旧・復興本部を設置/台風15号・19号災害/県迅速な取り組みなど指示/廃棄物処理実行計画策定へ

2019/10/23 日刊建設タイムズ

 県は、台風15号及び19号の災害復旧・復興の推進や市町村による取り組みを支援するため、森田健作知事を本部長とする災害復旧・復興本部を設置。21日に開いた第1回本部会議で、知事が被災者の生活再建などに全庁あげて迅速に取り組むことや、国や関係機関と連携して県を盛り上げる取り組みを展開することなど3項目を指示した。

 復旧・復興に向けては、復旧・復興に関する統括責任者として新たに復旧復興担当部長を配置し、併せて防災政策課に復旧復興推進室を新設。

 復旧復興担当部長に舘野昭彦氏(旧県土整備部次長)、防災危機管理部副参事(兼)防災政策課復旧復興推進室長には座間勝美氏(旧商工労働部副参事(兼)観光企画課企画室長)が21日付で就任した。

 副本部長は副知事が務める。部員は各部局長16人で構成。事務局は、復旧復興担当部長を筆頭に各課長クラス14人で構成し、副参事(兼)復旧復興推進室長が事務局長となる。

 復旧・復興本部は、復旧・復興に関する指針の策定や復旧・復興事業を推進するとともに、市町村が実施する復旧・復興事業を支援する。

 また、復旧復興推進室は、市町村との調整窓口、事業への助言、国への要望活動、復旧・復興に関する情報発信などを行う。

 災害復旧に向けた今後の取り組みでは、昨年3月に策定した「千葉県災害廃棄物処理計画」に基づき、台風15号及び19号による災害廃棄物を適正かつ迅速に処理するための県災害廃棄物処理実行計画を策定するとともに、環境省の「災害等廃棄物処理事業費補助金」の活用に向け、市町村災害廃棄物処理実行計画の策定支援など、市町村に対する助言・指導を行っていく予定。

 知事の指示事項は次の通り。

 ▽県民の不安を一刻でも早く払しょくするため、被災者の生活再建及び産業の再生と、さらなる地域の振興に、全庁をあげて迅速に取り組むこと▽市町村の要望を把握し、復旧・復興の取組を下支えするため、事業推進に対する助言や支援を積極的に行うこと▽復旧・復興に向け、県民・企業・行政等が一体となり、また,国や関係機関とも連携して、オール千葉で、千葉県を盛り上げる取組を展開すること。

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