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千葉県東葛飾土木事務所

三井共同建設に委託//県東葛飾土木/樋野口排水機場の改築検討/機能確保へ最適案選定

2019/11/18 日刊建設タイムズ

 県東葛飾土木事務所は、今月6日に「県単水防委託(樋野口排水機場旧機場改築検討)」の指名競争入札を開札し、三井共同建設コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区中央2―5―1)に委託することを決めた。当初は簡易公募型指名競争入札として公告したが、その後、指名競争入札に切り替えた。老朽化した樋野口排水機場の既設ポンプ施設について、ライフサイクルコストに優れた方策により機能確保を図るための検討を行う。

 委託業務の内容は機場の予備設計一式(排水量は5?/s)。委託金額は予定価格560万円に対し497万5000円。最低制限価格は446万4000円(いずれも消費税抜き)だった。委託工期は2020年3月19日まで。

 同業務は、老朽化した樋野口排水機場の既存ポンプ施設について、17年度に実施した「河川管理施設機能確保及び県単河川改良合併委託(樋野口排水機場更新検討)」の検討内容を踏まえ、機能確保を図る方策を検討する。

 委託箇所は一級河川利根川水系樋古根川松戸市樋野口地先。樋野口排水機場の位置は松戸市樋野口656番地先。既存のポンプ施設は2・5?/s×2台(5・0?/s)。17年度の検討業務は三井共同建設コンサルタントが担当した。

 今回の業務の具体的な内容は現地踏査と対応方法検討など。

 現地踏査では、現況施設の状況、地形、地質、近接構造物及び土地利用状況等を把握し、併せて工事用道路、施工ヤード等の現地の状況を把握、整理する。

 対応方法については、17年度の検討結果や現況施設の状況を踏まえ、排水機能確保の方策を複数案検討。ライフサイクルコスト、施工性、維持管理性等について比較し、最適案を選定する。最適案は検討委員会を設置し、諮問の上で決定する。

 方策の検討にあたっては、暫定対応を含め、現況土木施設への影響や改修済みの隣接機場との関連性、将来施設への移行などを考慮して実施する。

 同機場は、樋古根川が江戸川に注ぐ合流点に設けられた坂川流域の排水機場の一つ。浸水被害の防止を目的に1961年度にポンプ容量10?/sで暫定的に設置された。その後、急激な宅地開発による内水被害の増大に備えて、既設の5?/sのポンプを撤去し、10?/sのポンプを新設。既設の5?/sと合わせて15?/sのポンプ容量を持つ排水機場として95年度に完成した。

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