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茨城県稲敷市,民間工事情報

稲敷市が稲敷東IC周辺で官民連携のまちづくり

2019/12/25 日本工業経済新聞(茨城版)

 稲敷市はこのほど、㈱OSMIC(オスミック)(東京都中央区)、いちご㈱(東京都千代田区)、NECキャピタルソリューション㈱(東京都港区)と、「農」を中心とした官民連携のまちづくり協定を締結した。圏央道稲敷東インターチェンジ周辺の約51ha(桑山・清水)に、トマト生産ハウスやレストラン、グランピング施設(豪華なキャンプ場)、宿泊施設、温浴施設などを整備する計画。

 市では昨年度、「圏央道稲敷東IC周辺開発基本構想」を策定。これを基に、「豊かな農地と調和した活力溢れる都市農村交流、産業集積拠点の形成」という基本方針を打ち出した。

 このコンセプトに興味を示したのが、農業ビジネスを展開するOSMIC、不動産事業のいちご、機器設備のリースや金融業を担うNECキャピタルソリューション。

 市は道路などインフラの整備を促進。OSMICは同事業のプロジェクトマネージャーとして、子会社(㈱オスミックアグリ稲敷)を設立し、事業全体のコーディネイトのほか、トマトハウスや加工施設の整備・運営を担う。

 いちごはレストラン、キャンプ、宿泊施設などの参加型農業テーマパークを手掛け、NECキャピタルソリューションは資金・事業支援を行う。

 計画では南西側を第1エリア(約12・7ha)とし、トマト生産ハウス(約9ha)やレストラン・マルシェ(約3・7ha)を先行して整備する。

 トマト生産ハウスは、国の補助金を活用して来年度に10棟(1棟約5000㎡)整備し、2021年度からオープンとなる予定。

 その後、キャンプ・グランピング施設、貸農園、観光農園、宿泊施設、温浴施設などを順次建設していく。構想期間は10年。


【①位置図②左からNECキャピタルソリューションの藤田直人執行役員、筧信太郎市長、OSMICの中川英之社長、いちごの石原実副社長】

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