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信濃川河道掘削でICT河川浚渫を学ぶ

2019/12/25 新潟建設新聞

 北陸ICT戦略研究会は17日、水倉組が施工する東新潟地区河道掘削および新光町やすらぎ堤その7工事(信濃川下流河川事務所発注)で、ICT河川浚渫の現場見学会を開いた。施工者や発注者など、およそ30人が3次元起工測量やICT建機による河川浚渫、施工履歴データを用いた出来形管理など、ICT河川浚渫に理解を深めた。

 同工事では、ナローマルチビームによる3次元起工測量やMC(マシン・コントロール)バックホウを使って信濃川の河床6000立方の浚渫を行っている。

 現場代理人の横澤博之氏は「できるだけ自分たちで取り組みたかった」と3次元データの作成は外注せずに㈱建設システム社のSiTECH-3Dを使用して内製化。「設計面がシンプルだったため、そこまで時間はかからなかった」と語る。

 またMCバックホウによる河川浚渫では、コマツカスタマーサポート社のスマート・コンストラクションを使用し、水中の見えない状況もICT技術で確認しながら施工。そのまま施工履歴データによる出来形管理を行っている。設計面通りに動くMCでは、台船の揺れの影響が懸念されるが、同現場では設計面以上に深堀することで対応。マイナス5cmや10cmなど設定を変えて効率的な作業方法を探っている。


【写真=台船に乗り込み見学】

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