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千葉県香取市

パシコンに支援委託/香取市/橘ふれあい公園整備DBO/6月補正で債務設定

2020/01/09 日刊建設タイムズ

 香取市水道建設部都市整備課は、橘ふれあい公園整備事業の第1工区のパークゴルフ場と第2、第3工区についてDBO方式により整備する方針で、「橘ふれあい公園整備事業民間活力導入支援業務」をパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―17)に委託している。委託期間は21年3月25日まで。委託金額は3485万円(消費税抜き)。本年の6月議会の補正予算で債務負担行為を設定し、事業費を措置。予算可決後に事業者を募集する。事業期間は2021~41年度の21年間を見込む。

 支援業務では要求水準書案、実施方針案、募集要項案の策定、事業者選定支援などを実施する。要求水準書案と実施方針案は年度内に公表する予定で、選定委員会を設置する。事業者選定後、21年度から設計に着手する。

 同事業は、豊かな自然空間を生かし、多世代間の交流の場、市民の健康増進の場及び市外からの来訪者を誘致する場として拡張・再整備を行う。

 公園の全体面積は約10・6ha。これを第1~第3工区に分けて整備。第1工区には体験学習施設、36ホールのパークゴルフ場、イベント広場など、第2工区にはキャンプ場、バーベキュー広場、管理棟、多目的広場など、第3工区には冒険あそび場、水辺テラスなどを計画している。

 このうち今回の事業の対象となるのは、第1工区のパークゴルフ場と第2、第3工区。第1工区の体験学習施設「テラス・サンサン」は昨年4月1日に開館し、和郷(香取市新里1020)が指定管理者となり運営を行っている。指定期間は22年3月31日まで。同4月1日からは既存施設とともに、選定された事業者が指定管理者となり管理・運営を行う。

 事業手法については、昨年度にパシフィックコンサルタンツに委託し民間活力導入可能性調査を実施。事業方式や事業形態について仮設を設定し、市場調査により検証を行い、その結果を反映して総合評価を実施した。

 その結果、第1工区等は指定管理者制度、第2、第3工区はDBO方式が有用とし、市場調査による事業者へのヒアリングでも事業者の参画意欲は高いと判断し、事業手法を決めた。

 なお、昨年4月に開館した体験学習施設「テラス・サンサン」は、建物規模がS造平屋建て延べ1311・30㎡。多目的室、多目的スペース、授乳室、シャワー室、管理事務室、倉庫などで構成。設計は遠藤剛生設計事務所。施工は建築を石井工業、電気設備を高岡電気、機械設備をエヌエス工業が担当した。

橘ふれあい公園の工区割

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