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長野県松本市

旧松本高等講堂でⅢ期工事

2020/01/17 長野建設新聞

松本市は旧松本高等学校について、本年度に実施していた講堂の耐震補強工事で壁内部の腐食と玄関屋根材にアスベストの含有が判明したことから、新年度にⅢ期工事として実施する計画だ。

16日に開かれた市議会教育民生委員協議会で示したもの。それによると重要文化財となっている講堂の耐震補強工事について、本年度からⅡ期工事として着工。その中で、着工前にはわからなかった部材の腐食を確認。これを受け全体を確認した結果、講堂の壁内部の著しい腐食が判明し、当初の想定を上回る部材等の取替えが必要となった。また、西玄関の屋根材にアスベストを含有したスレートが使用されていることも判明したことから、市は文化庁と協議した結果、国庫補助事業による講堂Ⅲ期工事の提案を受けていた。

こうしたことから市は新年度、壁内部の腐食箇所の取替えとアスベストを含む屋根材の葺き替えを国庫補助事業を受け講堂Ⅲ期工事として実施する。このためⅢ期工事の実施設計を早期に委託する。委託料は当面、既決予算で対応する。新年度は4月から本館のⅠ期工事に着工し、講堂Ⅲ期工事は8月の着工を計画している。

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