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胎内第一発電の機器更新発注は新年度に見送り

2020/02/06 新潟建設新聞

 県企業局は、本年度に制限付き一般競争入札で予定していた胎内第一発電所主要機器更新工事の発注を新年度に見送る。実施設計等の検討状況から年度内の発注が見込めなくなった。本年度予算には、老朽施設改修とあわせて6カ年79億8517万円の継続費が設定されている。

 胎内第一発電所で再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に適用した全面更新改修を行うもので、申請に伴い必要となる主要機器設備から先行して更新が行われる。本年度予算には老朽施設の補修と合わせて、2019~24年度までに79億8517万円の継続費が設定されており、年割額は▽19年度=1億7639万5000円▽20年度=1億2832万5000円▽21年度=16億755万5000円▽22年度=25億334万円▽23年度=17億9883万円▽24年度=17億7072万5000円―となる。

 同発電所は上流の胎内第一ダムで取水した水が導水トンネルを通る落差を使って発電しており、更新対象とする設備の範囲は、ダムおよび導水路を除く、既設撤去を含む主要機器、その他電気機械設備(受変電設備を含む)、水圧鉄管、建屋、基礎および放水路など。発電規模には現在と同規模程度を想定する。実施設計はニュージェックが担当。

 また主要機器更新とあわせて21年度以降にダム、導水路、調圧水槽、水圧鉄管のコンクリート構造物および鋼構造物の補修工事も予定しており、発電所の停止期間中に行う。補修設計は、八千代エンジニヤリングで進めている。

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