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さいたま市造園業協会が桜回廊勉強会で講師務める

2020/02/19 埼玉建設新聞

 さいたま市造園業協会(内田香会長)は8日、さいたま市が2020年度に本格導入を予定している「見沼田んぼ桜回廊サポーター制度」の勉強会に講師役として参加した。同会環境緑化委員会の三枝和男氏(八雲造園)が登壇し、桜の病害虫をメインに講演。会場の見沼グリーンセンターに集まった参加者約30人は熱心に耳を傾けていた。制度導入を支援する参加企業・団体数は現在33団体。同会も参加しており、専門性の高さから、このたび市の依頼を受け講義を実施することとなった。

 開催に当たり、主催の同市見沼田圃政策推進室長・麻生和彦氏は「本日は、見沼田んぼの桜を守り育てる維持管理の第一歩になります。勉強会を通して、今後ご支援いただける内容についてご相談させていただければ」とあいさつ。同市PRキャラクター「ヌゥ」の帽子を被り、場を和ませていた。

 講義では、はじめに同推進室・杉山拓人氏が登壇。「桜回廊サポーター制度の概要について」と題し、見沼代用水路沿いで行った桜の植樹事業の経緯や、今後の事業展開について説明。その後、サポーター制度の試行内容を話した。

 続いて同会の三枝氏が「桜の樹勢や病害虫の確認方法」という演題で講演。季節ごとの葉の色で樹勢を判断する方法や、多様な病害虫について写真が画像を使ってわかりやすく紹介した。

 桜回廊は17年3月に日本一の桜回廊として総延長20km越えを達成。桜の木の数は約2000本となり、見沼田んぼ全体で見ると約5000本に上る。市では今後の維持管理に向け、市民・団体・企業と一体的に取り組むことで桜回廊の景観を保全し、合わせて地域活性化につなげたい考えだ。


【写真】

①=桜について学びを深めた

②=麻生室長

③=講師の三枝氏

桜について学びを深めた 麻生室長 講師の三枝氏

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