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国土交通省北陸地方整備局(建設)

県外トップランナー招き経営者向けICT講習会

2020/02/20 新潟建設新聞

 北陸ICT戦略推進委員会(委員長=内容正彦北陸地方整備局企画部長)は14日、経営者向けのICT講習会を新潟市中央区で開いた。およそ80人が参加し、ICT活用工事の県外トップランナーから導入の経緯、活用事例や状況などの講演が行われた。これまで現場代理人や技術者向けの講習会を開催していたが、経営者向けは初の試みとなる。

 トップランナーには大正建設㈱(宮城県石巻市)の大槻昌克社長と松原建設㈱(富山県富山市)の松原悠太社長が招かれた。

 大槻社長はICT導入の経緯に少子高齢化と東日本大震災での担い手不足を挙げる。ICTブルドーザーによる法面整形など、建機を遊ばせない、無駄の無い施工に取り組み効率性を上げ、休日や教育時間を確保しているほか、ICT活用による安全性向上で定年も延長した。大槻社長は「地方の建設業こそ、人材、人手不足にICTを強みとして生かすことで成長につながる」と語る。

 また松原社長は、ICTの導入に当たり、社内で特別チームを編成。起工測量から施工、完了検査までのICT技術の内製化に取り組んだ。ICT活用工事での歩掛や積算単価が上がっている現状を好機と捉え、「経営者の覚悟を示すことが大切」とし「さまざまなことから取り組める。なんせ(取り合えず)やってみること」と参加者に伝えた。

 なお経営者向けのICT講習会は17日に石川県内でも開かれ、トップランナーとして本県から郷土建設藤村組の藤村英明専務取締役が講師を務めている。


【写真=ICTトップランナーが講演】

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