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千葉県佐倉市

図書館複合施設に継続費30億円/佐倉市予算/小学校のトイレ洋式化等/一般会計5・7%増514億円

2020/02/21 日刊建設タイムズ

 佐倉市は20日、2020年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は対前年度比(6月補正後予算)5・7%増の514億6800万円。特別会計(6会計)は、同1・9%増の329億4975万円。一般会計と特別会計を合わせた総額は844億1775万円で同4・2%増となっている。また、一般会計の普通建設事業費は同49・1%増の45億3645万8000円。主要事業では、(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設整備事業に20~22年度の3か年継続費30億2622万7000円を設定した。

 佐倉図書館等新町活性化複合施設整備事業は、老朽化した佐倉図書館の建て替え等を核として、「歴史のまち佐倉」を象徴する旧城下町の保全や、交流人口の確保など、新町等旧佐倉地区の活性化に資する拠点施設を整備する。

 施設の建設場所は新町40番1外地先。敷地面積は4390・70㎡。建物規模は、RC造(一部現場打ちプレストレス構造)地下1階地上2階建て延べ約3710㎡。施設内容は佐倉図書館、子育て支援、展示、カフェ、物販、市史編さん室など。新年度に着工し、22年度中の竣工・開館を目指す。実施設計は岡田新一設計事務所が担当。

 このほか、志津コミュニティセンター施設整備事業、佐倉草ぶえの丘整備事業、橋梁維持事業、河川関連施設改修事業、小学校施設改築・改造事業などに事業費を措置した。

 志津コミュニティセンター施設整備事業は、事業費1億1609万7000円(施設等改修工事2695万円、天井改修工事8891万8000円他)で大ホールの天井・内装改修工事及び照明設備更新工事等を実施。佐倉草ぶえの丘は事業費3720万5000円(天井改修工事3289万9000円、その他施設等改修工事336万4000円他)で体育館天井の改修工事を実施する。設計は本年度、2施設一括で千葉土屋建築研究所に委託した。

 橋梁維持事業は橋梁長寿命化計画に基づき、経年劣化している橋梁の補修工事及び定期点検を実施するとともに、鉄道軌道上の橋梁について鉄道事業者に補修工事を委託する。事業費は3億3895万9000円(工事委託1億6049万円、維持管理工事9940万7000円他)。

 河川関連施設改修事業は事業費1億1953万8000円で準用河川、水路、調整池等河川関連施設の整備や改修、浚渫等を実施する。

 小学校施設改築・改造事業は、弥富小体育館屋根落下防止対策工事及び小学校6校のトイレ洋式化工事と、6校のトイレ洋式化に向けた設計を行う。工事は山王小、志津小、間野台小、千代田小、井野小、内郷小、設計は根郷小、佐倉東小、和田小、印南小、南志津小、寺崎小が対象。事業費は7億8897万円(うち施設改修工事6億7134万8000円)を計上した。トイレ洋式化工事の設計は村井建築設計事務所と網中建築設計事務所が担当。

 一方、災害復旧関連事業として佐倉城址公園整備事業1億9800万4000円、緑地整備事業7109万3000円、既存建築物耐震改修等支援事業2億3971万6000円などの事業費を措置した。

 佐倉城址公園整備事業は、昨年10月25日の大雨により崩落した城内町法面対策工事等、災害復旧を進めるほか、宮小路町地先の拡張整備工事(2期)を実施する。

 このほかの主要事業は防災施設整備事業2250万円、民間保育園等施設整備助成事業5億5595万6000円、道路改修事業3億3361万7000円、幹線道路整備事業1億2795万3000円、消防団施設等維持整備事業8502万7000円、市民体育館非常用発電機改修工事3781万8000円など。

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