高根沢町は２５日、２０２０年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度比４・５％増の１０７億６０００万円。普通建設事業費は７億７７２５万円増の１９億３５３１万８０００円（６７・１％増）と大幅な伸びを示した。東小学校校舎解体事業、民間保育所整備を支援する児童福祉施設整備事業、地域密着型特別養護老人ホーム整備費補助事業、４２１－７号線橋梁更新事業、町民広場改修事業、産科誘致補助事業を盛り込んだ。（５面に主要事業の予算額）

　重点施策の東小学校校舎解体事業は２億８５６０万円。１９年度調査で校舎全体にアスベストの含有が判明し、解体工事の先延ばしを余儀なくされた。解体設計は渡辺有規建築企画事務所（宇都宮市）が担当。当初の見積額１億１０００万円を大幅に増額した。

　築５０年近くが経過するＲＣ造３階建て延べ２５５７平方ｍの教室棟をはじめ、ＲＣ造３階建て延べ１２８１平方ｍの特別教室棟、Ｓ造２階建て延べ８１４平方ｍの体育館、プール棟を解体撤去する。跡地（面積２万４１１３平方ｍ）は地域に開放する予定。

　新規の児童福祉施設整備事業は１億８７５０万円。民間保育園の新築や改築を支援する。新規の特別養護老人ホーム整備費補助事業は１億６２１３万円。地域密着型特養ホーム整備法人に対する助成。重点施策の産科誘致補助事業は開設経費補助に１億円。

　新規の４２１－７号線橋梁更新事業は１億６１１９万円。町道４２１号線の７号橋（平田）を架け替える。新規の町民広場改修事業は１億３８００万円。２２年の国体でグラウンドゴルフ会場となる陸上競技場の天然芝張り替え、高さ調整、暗渠排水を整備する。

　重点施策の都市再生整備計画事業は６７４０万円。ＪＲ宝積寺駅周辺の駅東第１駐輪場の屋根や電気設備設置を６月から１２月まで施工。町道３７５号線の延長２００ｍ区間を７月から来年３月まで施工。街区公園２～３号の基本計画や詳細設計を委託する。

　一部新規の学校給食センター整備事業は４８８５万円。老朽化施設の設計委託やボイラー設備の更新に充てる。新規ののびのび保育園整備事業は３０６６万円。浄化槽設置整備補助事業は２８６９万円。５人槽、７人槽、１０人槽、宅内配管工事費を支援する。

　畜産担い手育成総合事業は酪農とちぎふれあい牧場草地整備補助に２５２７万円。図書館施設改修事業は図書館中央館の空気調和設備改修に１８６８万円。橋梁修繕事業は１７５０万円。６月から来年３月にかけて５０橋を点検する。

　新規の学校施設長寿命化計画策定事業は個別施設ごとの対応方針に１２２８万円。新規の宝石台ふれあい公園トイレ更新事業は９２０万円。新規のみんなのひろば整備事業は駐車場雨水対策工事に８９２万円。新規の大谷農村公園トイレ更新事業は水洗化に５６６万円。

　下水道事業会計の資本的支出は６億４８１５万７０００円（１８・６％増）。このうち建設改良費は３億４４５７万３０００円。水道事業会計の資本的支出は１億５８４５万９０００円（９・８％減）。このうち建設改良費は４５４３万４０００円。