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潮で新総合実習棟実施設計/県商工労働部/市原高技専の整備/管理棟大規模改修に着工

2020/02/27 日刊建設タイムズ

 県商工労働部産業人材課は、市原高等技術専門校整備事業について新年度、管理棟の大規模改修に着工するとともに新総合実習棟の実施設計を進める。新総合実習棟の実施設計は潮建築設計事務所(千葉市中央区神明町206―3)が担当。2021年度に着工、21~22年度の2か年で実施し、22年度中の竣工を目指す。また、管理棟の大規模改修工事は20~21年度の2か年で工事を実施。工事期間中は仮設校舎をリースする。

 同事業では、施設の老朽化や耐震性の不足などから、市原高等技術専門校(市原市平田981―1)の実習棟の建て替えと管理棟の大規模改修を実施する。

 総合実習棟の実施設計は、県県土整備部営繕課が19日の指名競争入札で潮建築設計事務所に委託することを決めた。委託金額は予定価格4881万3000円に対し4098万円。調査基準価格は3745万4000円(いずれも消費税抜き)だった。委託工期は本年12月10日まで。

 新総合実習棟については、塗装科、電気工事科、溶接非破壊検査科の入る「総合実習棟」と、ビルメンテナンス科の入る「ビルメンテナンス実習棟」、「自動車整備科棟」のうち、自動車整備科棟以外を取り壊し、集約して建て替える計画。建物規模はS造平屋建て延べ約2743㎡。ほかに渡り廊下がS造平屋建て延べ約225㎡。基本設計は荒井設計事務所(君津市久保4―4―10)が担当。

 新総合実習棟完成後に既存建物を解体する。既存建物は、総合実習棟がS造2階建て延べ3001・28㎡(1975年建設)、ビルメンテナンス実習棟がS造平屋建て延べ830・42㎡(64年建設)。

 管理棟の大規模改修は、県の当初予算に工事費8533万円を計上したほか、限度額4億100万円の債務負担行為を設定した。工事の発注業務は県土整備部施設改修課に委託する。建物は74年7月の竣工でRC造3階建て延べ約1782㎡。大規模改修の実施設計は千町村建築研究所(千葉市中央区新宿1―2―3)が担当。2021年6月末の竣工を目指す。

 大規模改修の工事期間中は仮設校舎に移転。仮設校舎は、昨年12月25日の入札で大和リースが8015万8000円(予定価格1億2880万4000円)で落札した。工期は21年7月31日まで。建物規模は2階建て延べ約1250㎡。

 同校は、職業能力開発促進法に基づき職業能力開発を行う目的で設置された。高校や中学校を卒業して就職しようとする人や、転職して新しい職業に就こうとする人などが就職に必要な技術や知識を身につけられるよう訓練を実施。訓練科は自動車整備科、電気工事科、溶接非破壊検査科(旧プラント保全科)、塗装科、ビルメンテナンス科の5科。

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