那須町は、２０２０年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比１３・６％増の１３４億２７００万円。普通建設事業費は４・４％減の１０億２５４５万円。観光交流センター増改築工事などを実施する友愛の森再整備に１億６２３１万円、クリーンステーション那須のストックヤード新築工事に１億１７４８万円を計上。那須いこいの家改装、文化センター研修棟空調機改修、スポーツセンター屋上屋根防水改修、黒田原駅前広場整備に工事費を措置。旧伊王野小学校解体の実施設計費を措置した。（２面に主要事業の予算額）

　平山幸宏町長は「防災・減災と地域振興のレベルアップ予算」とし、町の経済基盤の観光、商工業、農業、林業分野にバランス良く予算を配分したと説明した。一般会計の増額は那須広域行政事務組合の最終処分場とクリーンセンター改良の負担金の計上が要因。

　友愛の森再整備は、観光交流センター増改築に１億１０９９万円、北側の町道や駐車場整備に３６８０万円、防火水槽設置に８７０万円の工事費を措置した。

　クリーンステーション那須のストックヤードは資源ごみなどを保管。監理業務に２８６万円、工事費に１億１４６２万円を配分した。

　那須いこいの家改装は３４８７万円、文化センター研修棟空調機改修は１９２５万円、スポーツセンター屋上屋根防水改修は１０９４万円を計上した。

　黒田原駅前広場は１９５０万円で、旧立正佼成会脇の広場を駅前広場に再整備する。旧伊王野小解体実施設計は３９６万円。解体工事は２１年度を予定し、跡地利用の検討を進めていく。

　消防団詰所の新築を含む消防施設等整備は７６２５万円。屋外拡声子局増設・簡易屋外型拡声子局工事などを実施する防災行政無線等整備は４２６３万円。

　保育園施設整備事業は６７５２万円。伊王野保育園ほふく乳児室改修工事に６６０万円、検収室増築工事に１９１万円、６園の事務室エアコン設置工事に８５万円。大同保育園と高久保育園の統合保育園の民間保育施設整備費補助金に５７５１万円。全放課後児童クラブへの防犯カメラ設置費用も計上した。

　道路整備事業は１億９９万円。５カ年計画に基づく町道改良を促進し、路線測量設計委託料１００万円、工事費８４５０万円を計上。

　道路維持補修事業は１億３３７２万円で舗装補修などの工事費は５８１０万円。橋梁維持補修事業は１億１１００万円。２１橋の点検などの委託料９６００万円、２橋の補修工事に１５００万円を配分した。

　新規の都市計画マスタープラン策定に４２０万円、公営住宅長寿命化計画策定に２２７万円。ＰＦＩによる黒田原地区定住促進住宅整備は住宅工事の費用など６２６８万円。

　特別養護老人ホームへの補助に１億４１８３万円、浄化槽設置整備補助に２９９５万円、地籍調査に３７１３万円、森林整備などの森を育む事業に１２３８万円。

　畜産担い手育成総合整備事業は草地造成・整備への補助などに１億１６７４万円。新規の農地耕作条件改善事業は矢組地区の水田区画整備の実施設計に１１５万円、共同利用模範牧場草地・施設整備に１５０万円。

　山村施設改修事業は富岡集落センター通路舗装や稲村地区集落センタートイレ洋式化に４７０万円、議会ロビー階段バリアフリー化工事に２２６万円を計上した。

　下水道事業特別会計は４億６８２０万円（前年度比１６・６％減）。湯本下水道建設事業は浄化センター長寿命化対策工事や新たな下水道ストックマネジメント計画策定などに１億４４２０万円。黒田原下水道建設事業は上ノ原地区の管渠布設工事などに４３２２万円。

　水道事業会計は１３億１２１２万６０００円（６・２％増）。建設改良費は３億７０５１万円。老朽管更新に１億６８７万円、上川、下川地区の配水管布設などを行う給水区域拡張に５０３５万円を配分した。