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稲敷市が20年度予算案に稲敷工業団地の埋文調査で継続費2・7億

2020/02/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 稲敷市(筧信太郎市長)の2020年度予算案が明らかになった。主なものでは、桜川地区小学校統合事業に13億8779万8000円、合併特例債対象の市道整備事業に3億4088万1000円、稲敷工業団地開発推進事業の埋蔵文化財本調査に3カ年継続費で2億7030万3000円、桜川中学校体育館の耐震補強および大規模改修に1億5286万円、江戸崎中学校トイレの改修に1億1338万8000円、桜川地区児童クラブ建築工事に7300万円を計上している。予算案を審議する議会の会期は2月25日~3月23日。

 一般会計の総額は258億9500万円で、前年度比18・4%の増。過去最高額となる。主な要因は、江戸崎地方衛生土木組合の塵芥処理施設建て替えに対する負担金(16億6003万円)や、稲敷東IC周辺で市と共同で農業開発を進める㈱OSMIC(オスミック)に対する補助金(20億円)。

 そのうち普通建設事業費は、同19・2%増の27億7074万9000円。要因は桜川地区統合小学校の整備や学校施設の大規模改修事業。

 はじめに学校関係では、昨年から常磐建設㈱(龍ケ崎市)と㈱篠崎工務店(同市)のJVで着手している桜川小の校舎・体育館建設工事に12億3983万4000円。ほかに工事監理委託料5029万1000円と備品購入費8476万4000円も予算化。来年4月に開校予定。

 また別途、同小グラウンド南側に新設する桜川地区児童クラブには、工事費7300万円と施工監理委託料191万4000円を措置した。

 桜川中(下馬渡770)の屋内運動場の耐震補強と大規模改修(トイレ洋式化や照明LED化)には、工事費1億5000万円と施工監理委託料286万円。

 さらに江戸崎中(江戸崎甲2595)の校舎のトイレ洋式化では、工事費1億1000万円と施工監理委託料338万8000円。対象は管理棟1~2階の東側と教室棟1~4階の東側。

 道路関係では、合併特例債対象の市道整備に3億4088万1000円。主な路線の工事費は、(江)1-22号線(松山、L300m、稲敷工業団地アクセス道路)が7000万円、(江)5129号線(高田、L150m)が3500万円、(東)2-11号線(佐原組新田、L200m)が2000万円。

 道路新設改良事業は9118万3000円で、主な工事費は(桜)2-5号線(神宮寺、L360m)と、(江)1053号線(江戸崎、L60m)に2000万円ずつ配分。

 道路維持補修事業には3億999万8000円を付け、維持工事(9工事)に1億2104万円、市内各所の補修工事に1億1000万円。

 橋梁維持補修事業では工事費に4100万円を充当。125号橋・大須賀1号橋・大須賀排水路6号橋、大須賀2号橋・大須賀排水路3号橋の2件分割で発注する見込み。そのほか49橋の点検委託料として2500万円を盛り込んでいる。

 新規では、下君山・松山地区に約32・5haの規模で計画している「稲敷工業団地」の埋蔵文化財本調査委託に3カ年継続費として2億7030万3000円(20年度=1億4354万円、21年度=1億345万6000円、22年度=2330万7000円)を設定。5月の開発許可取得後、速やかに着手するため、4月には指名競争入札で発注となる見通し。

 ほかには市スポーツ施設整備基本構想作成業務委託に1620万3000円。体育館やサッカー場、野球場などの既存の体育施設について、大規模改修のための調査をしたり、市民からの要望をまとめたりする。

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