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茨城県常総市

幼稚園改築に2・9億円/公共施設の照明LED化/20年度当初予算案

2020/03/06 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総市(神達岳志市長)の2020年度当初予算案が分かった。主なものでは(仮称)石下西部統合幼稚園改築に2億9050万9000円、公立保育所移転・整備に2億8047万1000円を計上し、それぞれ着工する。また公共施設照明LED化で2035年までの債務負担行為として限度額4億1326万5000円を措置し、省エネルギー化を進める。

 一般会計の総額は232億3300万円で対前年度比3・3%(7億3300万円)の増。過去最大だった15年度に次ぐ大型編成となった。普通建設事業費は22億1869万7000円で幼稚園改築や保育所移転などにより同16・7%の大幅増。

 石下西部統合幼稚園改築は耐震性の不足で閉鎖している飯沼幼稚園の既存園舎を解体し、跡地に新園舎を整備する。新園舎の規模はW造平屋、約750㎡を想定。基本・実施設計は㈱相澤建築設計事務所(つくば市)が担当している。

 予算案では工事費に2億8500万円、工事監理委託料に540万円を配分。

 公立保育所整備では水海道第一、第二、第四保育所で耐震性の不足から近隣小学校への移転を計画。第一保育所は豊岡小、第二保育所は三妻小、第四保育所は菅生小にそれぞれ移転するため、工事費2億6450万円、工事監理委託料1440万円を予算化し、校舎の改修や調理室の新設などを行う。

 公共施設の照明LED化では老朽化した既存設備を省エネルギー設備に改修し、維持管理経費の削減を目指す。対象は22施設の計約1万3000基を見込む。20年度に改修工事を実施する。

 土木関係では道路新設改良に4億66万円、道路維持に1億8222万円、橋梁維持に1億9604万円。鬼怒川ふれあい道路の一部を担う旧県道高崎坂東線の整備には4億9826万5000円を充てる。

 圏央道常総IC北側に整備を計画している(仮称)道の駅常総では基本・実施設計委託などに5047万2000円を計上。22年度末の開業を目指していく。

 またIC西側の農地エリア(A約14ha)の開発で区画整理の着手に向け、事業費6695万9000円を盛った。

 このほか重要文化財「坂野家住宅」で主屋と表門の改修に2カ年継続費8318万円(20年度3340万円、21年度4978万円)を措置。また豊岡球場で鬼怒川緊急対策プロジェクトの堤防拡幅が完了したことを踏まえ、事業費4550万円を計上し、野球場や駐車場などの再整備を行う計画だ。

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