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栃木県那珂川町

那珂川町 校舎大規模改修、小川中21~22年度に特別教室棟、2校の工事6月議会案件有力、馬頭中20~

2020/03/07 日本工業経済新聞(栃木版)

 那珂川町は、小川中学校と馬頭中学校の校舎大規模改修工事に着手する。小川中は管理室棟の第2期を20年度に施工し、特別教室棟の工事を21、22年度に実施。馬頭中はA棟を20、21年度に、B棟を22、23年度に改修する計画。工事費は単年度ごとに計上する。3月補正予算に小川中整備費1億3600万円(施工監理費400万円含む)、馬頭中整備費1億2250万円(同)を計上。小川中は特別教室棟実施設計に800万円を措置した。小川中、馬頭中は夏休みを利用して施工するため6月議会案件で発注される見通し。

 小川中は19年度に南側の管理室棟の第1期を施工。20年度の第2期では残る防水や外壁、内外装改修、電気設備、給排水機械設備の更新工事を実施する。管理室棟の実施設計は大森一級建築士事務所(小山市)が担当した。

 特別教室棟はRC造3階建て延べ1425平方m。建設は1984年度。管理室棟と同様に全面的に改修する。設計は20年度中ごろに委託される見通し。

 馬頭中のA棟は管理室棟(特別教室含む)でRC造3階建て延べ1700平方m、B棟は普通教室が中心でRC造3階建て延べ834平方mと742平方m。1972年度の建設で小川中と同様に屋上、外壁、内装、電気、給排水機械設備の劣化が広範囲に及んでおり、特に床などの内部と電気設備の劣化が著しい。

 外壁はクラックや鉄筋の補修、落下防止対策、屋上防水工事などを施工。内部は床や壁、天井を改修し、可能な限り県産材を使用して木質化する方針。戸やパーテーション、実験台などの建具も必要に応じて改修する。

 トイレは洋式化・乾式化を図り、校舎内の受変電設備、電気配線、給排水管なども全面的に更新。照明はLED化し、スロープの設置などバリアフリーに対応した整備も行う方針。実施設計は本澤建築設計事務所(宇都宮市)。20年度に施工する範囲については学校側と調整し決定していく考え。

 A棟、B棟以外の特別教室などのC棟(72年度建設、S造3階建て延べ1173平方m)、技術室のD棟(77年度建設、S造平屋建て309平方m)の改修は現時点で計画に位置付けていない。体育館は14年度に建設された。


栃木市、中学校トイレ改修を前倒し、事業費3.4億 学校単位で工事発注

 栃木市教育委員会は、中学校洋式トイレ改修事業を前倒しする。国の学校施設環境改善交付金を導入し、2019年度第9次補正予算案に事業費3億4277万1000円(施工監理委託1133万円、改修工事3億3111万1000円)を計上した。工事は1校ごとに発注し、10校の改修を夏休み中に施工する。

 10校は栃木東中(日ノ出町)、栃木西中(片柳町2丁目)、栃木南中(本町)、東陽中(大宮町)、吹上中(吹上町)、皆川中(皆川城内町)、大平南中(大平町西野田)、藤岡第1中(藤岡町藤岡)、都賀中(都賀町家中)、岩舟中(岩舟町静)。全校の設計は市内事務所で完了済み。

 設計は栃木東中、吹上中、皆川中の3校がオリエンタル技術開発、栃木西中が牧田設計、栃木南中、東陽中の2校がマガミ企画設計、大平南中は福田建築設計事務所、藤岡第1中、岩舟中の2校は橋本徳雄設計事務所、都賀中は青木建築設計事務所が手掛けた。

 各校とも校舎の両サイドにトイレが配置されており、1年ごとに片側ずつ洋式化する。このうち19年度当初予算で栃木東中、栃木西中、大平南中の3校は1期工事を済ませ、整備最終年を迎える。残る7校は2期に分けて整備する。

 工事は和式トイレの洋式化、一部小便器の入れ替え、老朽化した給排水管の更新、床湿式の乾式化、トイレブースの改修。生徒は改修期間中、校舎片側のトイレを使用する。使いやすく清潔な環境のトイレに再整備する。

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