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県建設業協会六日町支部でドローンの基礎学ぶ技術研修会

2020/03/12 新潟建設新聞

 南魚沼建設業協会でこのほど、ドローンの運用基礎を学ぶ技術研修会が開かれた。県建設業協会六日町支部、県南魚沼地域振興局との共催による2019年度2回目の合同技術研修。69人が参加し、熱心に耳を傾けた。 講習冒頭であいさつした金井度量衡の坂木佑一郎開発部長は「アイコンストラクションにより16年から3次元測量で普及してきた。最近は操縦も簡単になってきたが、ヒューマンエラーによる墜落事故も多い」と現状を指摘。「会社名で飛ばして事故になっては大変なので、この講習で基礎を学んでほしい」と呼び掛けた。

「ドローンの運用基礎について」と題する講話を展開した同社ドローンスクールエンジニアの松島翔氏は、最初に「ドローンはセンサーの塊。構造をしっかり知っておくことが必要」と述べ、本体の基本構造と注意点を解説。電波について「2・4ギガヘルツの電波で免許は不要だが混線しやすい。機器の近くでは使用せず、遮蔽(しゃへい)物にも注意を」と語った。

 操作のポイントでは「人や物件などの現場周辺状況を認知し、適切な判断を下して操作するのがパイロットに必要なスキル。テクニックだけでは無意味」とし、慎重な判断能力が求められることを強調。自動操縦にも触れ「手動操縦は認知や判断等すべてが操縦者に委ねられるが、自動では飛行ルートを指定して機体が認知判断する。よりセンサーやプログラムがしっかりしていることが前提」と説明。

合わせてバッテリーの管理や法令の留意点にも言及した。


【写真=松島講師が気軽に質問に応じた】

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