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栃木県教育委員会

足利高・足利女子高新校舎、RC3階8320平方m、県教委基本計画案、22~23年度に建設、校舎改修、

2020/03/13 日本工業経済新聞(栃木版)

 県教育委員会は、足利高・足利女子高新校(足利市有楽町)の整備基本計画案をまとめた。建物施設は校舎、体育館、武道場、運動部室棟など総延べ床面積約1万2390平方mを整備。新校舎の基本・実施設計は2カ年継続で7月頃から着手。22年7月頃から23年度に建築工事を進め、24年夏に移転を完了させる。新校開校は22年4月。20年度は整備予定地の足利市民会館や足利女子高校舎の解体設計も実施。仮校舎となる足利高校舎では改修設計と工事を実施する予定。概算事業費は新校舎の設計・調査に3億円、建築工事に58億円、外構工事に6億円、仮校舎整備・備品購入等に3億円を見込んでいる。

 予定地の面積は足利女子高や市民会館の敷地などを合わせた約4万100平方m。使用区分は建物敷地と駐車場などが約1万8900平方m、運動場が2万1200平方m。北側に建物、南側に運動場を配置する。概算事業費(既存施設解体費除く)は約70億円。

 新校の基本的枠組みは各学年定員240人(6学級)。設置課程・学科等は全日制・普通科・単位制・男女共学。1年次は必履修科目を中心に学習。2、3年次は進路実現に向けた応用力向上のための科目や探求心を高める発展的な内容の科目など幅広い科目から選択して学ぶ。

 整備方針は①特色ある学校づくりを推進する施設②生徒の主体的な学習活動を支援する施設③安全性を備えた施設④時代の要請に柔軟に対応できる施設⑤快適性やユニバーサルデザイン、環境、景観に配慮した施設。

 単位制の特色を十分発揮できるよう少人数学習や幅広い選択学習などが円滑に行える施設、科目選択履修の支援などガイダンス機能の充実に必要な施設を整備。

 また、学習成果の発表や討論の場や自主的・自発的な学習を促す空間など新学習指導要領が重視する「主体的・対話的で深い学び」を支える施設とする方針。

 校舎はRC造3階建て延べ約8320平方m(建築面積約2770平方m)。体育館はRC造一部S造一部2階建て延べ約2390平方m(同2220平方m)で、アリーナはバスケットボールコート4面を配置できる広さを確保する。

 武道場はS造平屋建て延べ約400平方m、運動部室棟は木造2階建て延べ約400平方m(建築面積200平方m)。また、駐輪場・屋外トイレなどS造平屋建て延べ約880平方mを整備する。

 特長的な施設として少人数授業や選択科目の授業に柔軟に対応できる複数の講義室を設置。学習成果発表などの場となる大教室は1学年全員が収容可能な規模を整備。自習室も設ける。基本計画は18日の教育委員会定例会で決定する予定。

 20年度予算案には新校舎の基本・実施設計などの継続費2億5954万5000円(20~21年度)を計上。21年度には外構設計を実施する。

 足利高仮校舎改修の設計や工事には継続費5855万4000円(20~21年度)を設定。また、足利女子高校舎解体設計に2028万1000円、足利市民会館解体設計に768万9000円を措置している。

 20年度末頃に着工する足利高校での仮校舎整備は校舎に女子トイレを設置するなど必要な改修を実施。また、講義室などが不足するためプレハブ造の仮設校舎をリース方式で設置。仮設校舎は21年度に設計と工事を行い24年度の移転完了後に解体する。

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