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千葉県県土整備部

地域活性化に総事業費60億円/県港湾課/港湾の社会資本整備計画/4地区で係留施設、護岸など

2020/04/03 日刊建設タイムズ

 県県土整備部港湾課は「千葉県における安全・安心・にぎわいのある港湾・海岸の整備(地域活性化)(重点)」の社会資本総合整備計画をまとめた。計画期間は2020~24年度の5か年。基幹事業として千葉港千葉中央地区、木更津港・吾妻地区、館山港・館山地区、名洗港・犬若地区の4地区で緑地整備、物揚場、係留施設、防波堤、桟橋などを整備する。また効果促進事業として、千葉港・千葉中央地区で利用促進の検討を行う。5か年の総事業費は約60億3400万円を見込む。

 同計画は、港湾の施設整備や長寿命化対策を実施し、物流機能の拡充・強化を図り、安全で使いやすい施設を提供することにより、港湾利用者の利便性の向上、住民の憩いの場など、魅力ある港湾空間を形成し、産業・地域の振興と地域経済の活性化を目指す。

 緑地整備及び旅客船桟橋を整備することにより、港湾来訪者数を増加させ、地域の活性化を図る。また、港湾緑地来訪者数、現地調査等により来訪者数の推計を行う。このほか、港湾施設の整備促進を実施することで、船舶収容係留隻数を増加させ、港内における船舶の航行・停泊の安全を図る。数値目標では来訪者数17万人、係留船舶隻数14隻としている。

 基幹事業等の内容は次の通り。(▽事業名=①地区名②事業内容③事業実施期間④全体事業費)

■基幹事業

【港湾事業】

 ▽緑地整備=①千葉港・千葉中央地区②A1・5ha、護岸工・緑地工③20年度④1億3000万円

 ▽緑地整備=①千葉港・千葉中央地区②A1・4ha、護岸工・緑地工③21~24年度④4億2400万円

 ▽物揚場(マイナス4・0m)=①木更津港・吾妻地区②L90m、物揚場L30m、取付護岸V10万立方メートル、泊地・航路浚渫③20~24年度④3億4000万円

 ▽緑地整備(2)=①木更津港・吾妻地区②A0・8ha、用地工、L164m、護岸工③21~24年度④1億9600万円

 ▽係留施設=①木更津港・吾妻地区②桟橋7基、L350m③21~24年度④3億2300万円

 ▽内貿防波堤=①千葉港・千葉中央地区②L30m、防波堤(波除)③20~23年度④3億円

 ▽道路桟橋=①館山港・館山地区②L400m、歩道補修③20~23年度④3億円

 ▽桟橋=①館山港・館山地区②L37m、桟橋拡幅③20~23年度④10億円

 ▽防波堤=①名洗港・犬若地区②防波堤③20~24年度④30億円

■効果促進事業

【港湾事業】

 ▽利用促進検討=①千葉港・千葉中央地区②来訪者観測等③21年度④2100万円

木更津港湾計画図

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