記事

事業者
千葉県市川市

次期事業手法を検討/新たなニーズにも配慮し/市川市 余熱利用施設

2020/05/11 日刊建設タイムズ

 市川市は8日、次期余熱利用施設運営事業に係る事業手法等検討業務委託の一般競争入札を公告した。2003年に事業者選定及び契約を行った「クリーンセンター余熱利用施設整備・運営PFI事業」が22年8月に事業終了となることから、現事業終了後の施設運営継続に向けて、民間活力の活用を含めた事業手法の検討を行い、最も望ましい運営方法を決定する。入札日は5月28日。

 参加資格は、同市入札参加業者適格者名簿(委託)の大分類「調査・計画」に登録している者、または同(測量等)に「建築関係建設コンサルタント」で登録している者、過去15年間において、国または地方公共団体が発注する健康増進施設に係るPPP/PFI事業の調査及び検討業務またはアドバイザリー業務を、元請で履行した実績を有する者等。

 5月15日まで入札参加申請を受け付け、同22日に入札参加資格の有無を通知し、同28日に入札する。委託期間は契約締結日の翌日から21年3月18日まで。

 現余熱利用施設(上妙典1544)の名称は、クリーンスパ市川。PFI事業(BOT方式)のSPCから大和リースが設計、建設、維持管理業務を一括して受託し、完成後は同社が事業マネジメント、運営をセントラルスポーツが担当して行っている。

 施設規模は、敷地面積約1万1861㎡にS造2階建て、建築面積3229・54㎡、延べ4611・96㎡(1階3208・56㎡、2階1403・40㎡)。25m屋内温水プール・レジャープールのほか、温浴施設(天然温泉)、スタジオ・ジム、レストラン、集会所、駐車場(220台)等を備えている。

 今回の業務内容は、①施設の現況調査②次期事業の方向性等の検討③次期事業手法の検討④事業化に向けてのスケジュールの検討及び課題の整理。その際、現在の駐車場が次期クリーンセンターの建設予定地にかかることから、代替駐車場の確保に留意する。

 施設の現況調査では、これまでの維持管理状況を踏まえて現事業期間終了後の施設の維持管理を想定した中長期修繕計画を策定。また、事業手法の方向性の検討では、市民へのアンケート調査や民間事業者へのサウンディング型市場調査等を行った上で、事業内容の見直しや施設改修の必要性、事業期間、事業者が参入しやすい公募条件、新たなサービスニーズ等を把握。

 それを踏まえて次期事業手法について想定される手法を抽出し、それぞれのメリット・デメリットとともに、国等の関連する政策動向及び想定される法制度上の課題、支援措置等について整理。

 さらに、抽出した手法について事業期間等の実施条件を設定し、概算事業収支及び市の概算の財政負担額等を検討し、市と事業者のリスク分担を明らかにした上で、事業のメリット・デメリット、市の財政負担など定性的・定量的両面から、次期事業の手法について評価する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら