記事

事業者
栃木県矢板市

矢板市、新文化体育施設基本計画へ、3000平方m以内、22年度にも着工

2020/05/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 矢板市は、文化会館の代替となる文化体育施設の基本計画を策定する。6月補正予算案に委託料1277万1000円を計上。議決後に指名競争入札の手続きを進めて7月に業務を委託する予定。文化会館と体育館などの機能を持つ複合施設。整備予定地はとちぎフットボールセンター(末広町)に隣接する市有地。基本計画では配置計画や概略設計のほか、民間活力による整備手法も検討する。基本計画は年度内にまとめ、2021年度は基本・実施設計に移行。22年度に着工する方針。

 文化会館(矢板103-1)は昨年10月の台風19号で地下の電気設備などが水没。復旧に概算5億2000万円、工事期間に2年必要なことが判明。加えて1981年の建設で老朽化が著しく、建物や舞台設備などの改修に約11億円が見込まれることや内川沿いに立地し、浸水が想定されることなどから復旧を断念。水害の恐れがない場所に移転することとし、1月から3月にかけてあしぎん総合研究所に整備に関する調査を委託した。

 新施設の規模は3000平方m以内、収容人数は約500人を想定。体育施設としてはバスケットボールコート2面の広さを確保。会議室やミーティングルーム、練習室などの兼用を検討する考え。

 現在の文化会館はRC造4階建て4651平方m。公共施設等総合管理計画を踏まえて施設の規模を2800~3000平方m程度に設定。施設規模や用途から民間活力を活用した整備手法の中ではPFIの可能性は低く、リース方式などが検討される見通し。文化会館、体育館以外の公共施設機能を加えることも検討している。

 基本計画では配置計画、概略設計のほか、維持管理計画や民間活力導入についても詳細な調査を実施。必要に応じて要求水準書などの検討も行う考え。

 予定地はフットボールセンター西側の隣接地約1・4ha。矢板駅から近い更地で敷地の半分は砂利敷きの駐車場として利用されている。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら