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千葉県流山市

19日から参加表明受付/委託料の上限額は1.7億円/消防本部・中央消防署設計/流山市

2020/06/03 日刊建設タイムズ

 流山市は2日、消防本部・中央消防署建設設計業務委託の簡易公募型プロポーザル実施要綱を公表した。大畔地区に計画する延べ約4000㎡規模の新庁舎及び、合計約641㎡の付属棟の基本・実施設計及び造成設計、積算業務、土地収用法に基づく事業認可申請に係る基本調査書作成業務(自然環境調査を除く)を、2020年度から22年度までの3か年継続事業として一括して委託するもので、委託料(消費税を除く)の上限は1億7609万9999円(20年度428万1818円、21年度6000万円、22年度1億1181万8181円)以内とする。

 応募者は、業務を実行する能力を有する単独企業あるいはグループ(複数の企業の共同)とし、グループで応募する場合は代表者を選定。申請日時点において、同市入札参加資格者名簿(測量・コンサルタント)の「建築一般」に登録されていること。応募者の代表企業及び主任技術者は、過去15年以内に公共公益施設での建築工事に関する建築設計業務の実績があり、経営状況が良好であること等。

 事務局は消防総務課管理係。参加表明書に関する質問を6月15日まで受け付け、同18日に市のホームページで回答。6月19日から同25日まで参加表明書を受け付け、7月6日に書類審査結果を通知。その後、7月13日まで提案書に関する質問を受け付け、同20日に市のホームページで回答する。

 提案書の受付期間は7月21日から8月11日までとし、8月21日のプレゼンテーション・ヒアリングを経て、同25日に選定結果を公表及び通知する予定。事業期間は契約締結日(20年9月上旬を予定)の翌日から23年3月31日まで。ただし、すべての設計業務及び積算業務は22年12月31日までに完了すること。

 新庁舎の建設予定地は、大畔413地先ほかで、敷地面積約4908㎡。都市計画は市街化調整区域、建ぺい率60%、容積率200%。市中部地域に位置し、つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」から西に約1・3kmの場所。

 県が整備する都市計画道路3・2・2号線の都市軸道路(計画幅員32m、4車線)が東西に走り、23年に江戸川新橋が開通すると、県内外へのアクセスが飛躍的に向上する。都市計画道路の向かい側にはプレキャストコンクリート工場がある。また、計画地北側一帯では、大畔地区新設小学校ならびに新設中学校の建設計画が進められている。

 新庁舎はRC造4階建て、延べ約4000㎡を標準とし、大規模災害でも自立して長期業務継続(BCP)が可能な「BCP庁舎」を目指す。ほかに付属棟をS造、合計約641㎡で整備する計画。

 最優秀提案書との協議を経て設計等の委託契約を結び、20年度から22年度までの3か年で基本・実施設計等、22年度に造成工事を行い、23~24年度で新庁舎を建設する計画。

 現在の消防本部・消防庁舎(三輪野山1-994)は1974年に建築され消防庁舎と、92年に増築された事務所棟で構成。規模は、消防庁舎がRC造3階建て、延べ1051・13㎡、事務所棟がS造2階建て、延べ102・66㎡。

 施設の老朽化に加えて、洪水ハザードマップの浸水想定区域内に位置するため、防災拠点としてふさわしい市中央方面(大畔地区)へ移転して新庁舎を建設することにした。これに伴い17年度に測量調査を大塚測量、18年度に地質調査を桂設計に委託している。

大畔の建設予定地

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