関東地方整備局は2020年度の働き方改革および担い手確保への取組みとして、週休2日制適用工事における発注者指定方式を拡大する方針を示した。19年度の取組み状況は週休2日制適用の対象工事697件のうち取組工事は398件で、実施率57・1%。398件のうち受注者希望方式が365件に対して、発注者指定方式は33件に留まっている。
週休2日制適用工事は①発注者指定方式=現場閉所により週休2日に取り組むもののうち、発注者が週休2日に取組むことを指定②受注者希望方式=現場閉所により週休2日に取り組むもののうち受注者が工事着手前に、発注者に対して週休2日に取組む意向を協議したうえで取り組む③交替制モデル工事=技術者および技能労働者が交替しながら休日確保に取り組む方式で受注者が工事着手前に、発注者に対して週休2日に取組む意向を協議したうえで取り組む――の3方式となっている。
関東整備局独自の措置として週休2日に取り組んだ受注者に対し、その後の発注工事の総合評価で1~2点の加点評価がある。
この拡大方針は3日に行われた日本工業経済新聞社など建設専門紙への記者会見において、石原康弘局長が「発注者指定方式を拡大することにより、全工事が週休2日制になるようにしたい」と語ったもの。