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栃木県日光市

日光市リサイクルセンター、粗大・不燃ごみ処理施設建設工事、市内本店を含むJV、設計施工一括、今月下旬

2020/06/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 日光市は、リサイクルセンター粗大・不燃ごみ処理施設建設工事(町谷)の条件付き一般競争入札を今月下旬に公告する。設計施工一括の性能発注で、入札参加形態は2~3者JV。8月上旬に落札者を決定し、9月議会に工事請負契約締結の承認を諮る。完成は2022年3月を予定。処理能力は7㌧/日。総事業費は17億3400万円(工事費17億500万円、施工監理業務2900万円)。

 入札参加資格のうち代表構成員については、過去10年間に国または地方公共団体発注の粗大・不燃ごみ処理施設の元請け施工実施を求める。代表以外の構成員は地域経済の活性化に配慮して市内に本店がある者とする考え。

 新施設は旧施設があった場所に建設。昨年度に解体工事を行い、現在は更地となっている。

 新施設は建屋、破砕選別設備、残渣貯留設備、事務室などを整備し、計量棟に計量機2基(出入り口に各1基)を設置。外構工事では周回道路を設ける。

 市では事業費が資材高騰などの影響で当初見込んだ10億円を大幅に上回ったことから仕様の見直しを実施。当初の計画にあった研修室、見学者用通路、昇降機を設置しないこととし、2億2000万円の工事費削減を図った。見直しに伴い、入札公告や契約の時期は当初の想定よりも約3カ月遅くなった。

 設置を取りやめたのは見学者向けの施設。市では環境学習の観点などから見学者を受け入れる方法を引き続き検討していく。

 粗大・不燃ごみ処理施設は17年10月に火災が発生。アルミ選別機や搬送コンベヤなどの機器類が被害を受けた。完成から20年以上が経過していたこともあり、市では改修よりも財政負担が少なく、施設を長く利用できることから新築によって機能を復旧。今後の需要を勘案し、以前の50%程度の処理能力で整備する。

 新施設は管理棟機能を包含。リサイクルセンターの入り口付近に建つ平屋建ての現管理棟については、研修施設などとしての活用や解体を検討していく。発注支援業務はオオバ(東京都)が担当した。

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