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山梨県笛吹市

公共施設の設備更新で笛吹市初のリース検討

2020/06/16 山梨建設新聞

 公共施設の設備更新で笛吹市は、同市では初めてとなるリース方式の導入を検討している。民間が設備を整備し、それを借りることで初期費用の削減や財政負担の平準化を図るのが狙い。まずは社会教育施設への導入を目指し、本年度から調査・検討を始める。6月補正予算案に調査などの経費768万円を盛った。

 導入を検討しているのは、スコレーセンター(石和町広瀬地内)と、いちのみや桃の里ふれあい文化館の2施設。対象となる設備はエアコンとトイレ、照明、音響。トイレについては老朽化以外に洋式化のニーズもあるため更新を予定している。

 一般的なリースであれば、民間が資金調達から設計・施工、維持管理までを担うため、市はリース契約開始まで予算が不要となる。関係者は「従来のやり方で入れ替えをした場合、多額の費用が発生する。そこで民間の力を活用しリース方式などで契約した場合、どのようなメリットが得られるのか。笛吹市では初の試みとなるが、導入に向けた調査や検討をすることにした」と経緯を話す。

 そのほかのメリットとして、施設に合わせて設備を設計するため、性能に無駄がない。また常に最適な状態で維持されるため、行政サービスの向上にもつながる。厳しい財政状況をから、こうした官民連携による施設整備は全国各地の自治体で行われ、財政負担の軽減に成果を上げている。

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