記事

事業者
千葉県東葛飾土木事務所

4工区で上部工発注/県東葛飾土木/三郷流山橋の取付高架橋/事業費30・4億円で推進

2020/06/18 日刊建設タイムズ

 県東葛飾土木事務所は、主要地方道越谷流山線社会資本整備総合交付金事業(越谷流山線バイパス事業)について本年度、(仮称)三郷流山橋取付高架橋の上部工を(その1)~(その4)の4工区に分割して発注する。また、下部工の残りP3、P4橋脚についても第3四半期の発注を予定。事業費は、埼玉県道路公社からの受託事業や債務負担行為を含め総額30億4000万円を投入する計画。また、昨年度末の進捗率は事業費ベースで約33%となっている。

 本年度事業費の内訳は、補助事業費7億円(ほかに債務負担行為6億4000万円)、道路受託事業費13億円(ほかに道路受託事業の債務負担行為4億円)。受託事業は埼玉県道路公社が有料道路事業で実施する工事の一部を受託し、桁の架設を行う。

 上部工は(その4)を第3四半期、それ以外は第2四半期の発注を予定。工期は(その2)が14か月で、それ以外はいずれも13か月を見込む。上部工の形式は江戸川方面から、鋼6径間連続少数鈑桁橋(橋長271・5m)、鋼4径間連続少数鈑桁橋(橋長175・5m)、鋼単純合成床版橋(橋長30m)。

 一方、下部工は橋台が逆T式、橋脚が張り出し式。施工者は、A1橋台が堀建設(1億9750万円)、P1・P2橋脚が市原組(2億4000万円)、P5~P7橋脚が湯浅建設(2億1200万円)、P8・P9橋脚が藤田土木(1億8500万円)、P10橋脚・A2橋台が工建設(1億7100万円)。また、受託工事の三郷流山橋のA2橋台・P6橋脚は、東急・京成JVが3月24日の入札で8億9800万円で落札した。

 同橋は、埼玉県三郷市と本県流山市を結ぶ(仮称)三郷流山橋の本県取り付け部。取り付け部の延長は江戸川堤防付近から主要地方道松戸野田線バイパスまでの約830m。このうち橋梁部は477m、全幅員で8・93m。

 橋梁本線部は、松戸野田線バイパスの茂呂神社付近から西側へ約230mの区間。そこから道路は高架し、県道松戸野田線の中央消防署付近までの高架区間に側道が付く。交差点は、起点となる県道松戸野田線、終点となる松戸野田線バイパスとの交差のほか、中間で流山市道221号線との交差など計4か所。

 同事業は、埼玉県と共同して江戸川を渡河する(仮称)三郷流山橋及び取付高架橋等を新設することにより、流山橋等の江戸川渡河部に集中する交通の分散を図り、地域間の連携強化を目指す。

 全体計画(事業区間)は埼玉県三郷市前間地先~流山市三輪野山地先。本県の主要地方道松戸野田線バイパスと埼玉県の主要地方道三郷松伏線を結ぶ。

 埼玉県を含む事業延長は1960m。このうち本県側の延長は1280m。取り付け部は松戸野田線の現道から松戸野田線バイパスまでの830m。埼玉県側の延長は680m。江戸川の渡河部は450m。

 有料道路事業を導入し、埼玉県道路公社が実施。事業期間は2018~22年度の5か年。2車線を先行整備し、23年度の開通を目指す。本県側の事業費は約100億円を見込む。

三郷流山橋取付高架橋

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら