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栃木県矢板土木事務所

矢板土木事業概要、71カ所に39億円、408号BP、鹿子畑を推進、早乙女で函渠工、中工区は詳細設計…

2020/07/07 日本工業経済新聞(栃木版)

 県矢板土木事務所は、今年度の事業概要をまとめた。事業費(当初)は71カ所で39億円。道路・街路事業は国道408号宇都宮高根沢バイパス(高根沢町)、主要地方道那須烏山矢板線鹿子畑(さくら市)など44カ所31億6300万円。一般県道佐久山喜連川線(同)は早乙女で函渠拡幅工事、下河戸で平面図作成に着手。主要地方道矢板那珂川線(矢板市)は国道4号と交差する中工区で詳細設計、沢・豊田工区で路線測量を予定。河川・砂防・ダム事業は27カ所7億3800万円。矢板市の西小学校沢で堰堤工を発注。1級河川中川は上太田地区の堤防を強化する。(3面に事業実施個所)

 矢板市内は来春の供用を目指し、矢板北スマートインターチェンジ(仮称)のアクセス道路となる一般県道県民の森矢板線下太田の改良工事を促進。年内に旧橋撤去工事を発注する。

 下太田工区に接続する主要地方道矢板那須線の泉は1億円を措置し、バイパス南側の改良工事を実施。下太田工区の西側で市道2路線との食い違い交差点を解消する長井Ⅱは用地測量や物件調査。

 歩道を整備している主要地方道塩谷喜連川線の片岡は、国道4号側の完了を目指して改良や舗装工事を進めるとともに、東側の用地買収を推進。塩谷喜連川線玉田工区は路線測量。主要地方道那須烏山矢板線成田は、新幹線東側のクランク2カ所の改良に向け用地測量や物件調査を実施する。

 国道4号と変形交差している矢板那珂川線中工区は4号と461号の交差点で十字交差させる計画。4号矢板拡幅の事業区間にあたり、国と協議を進めて約600mの詳細設計に着手。矢板那珂川線の沢・豊田は大田原市境付近の狭隘区間約1200mの平面図化と路線測量を予定している。

 道路災害防除事業は主要地方道塩原矢板線の平野で落石防護網工を発注。要対策個所の設計も進める。

 中川は堤防強化緊急対策プロジェクト。昨年の東日本台風被災個所を含む区間約500mが対象。堤防全体をコンクリートで覆う工事を上太田地区の2カ所で予定している。西小学校沢は堰堤工を第4四半期に発注する。

 さくら市内は那須烏山矢板線鹿子畑に4億6000万円を配分。来年3月までに交差道路を含む舗装工事6件や標識設置、区画線工事を発注していく。

 主要地方道大田原氏家線大野は、市の堀用水の上流に側道橋を架設。橋台2基の下部工事、13・8mのPC上部工工事を9月までに発注する。

 一般県道熊田喜連川線東葛城、蒲須坂喜連川線矢口、佐久山喜連川線南和田は改良や舗装工事。主要地方道那須烏山矢板線上河戸は第2四半期に道路改良工事を発注する。

 市の桜並木整備事業と連携する佐久山喜連川線早乙女は拡幅に先立ち、交差している蒲須坂喜連川線の函渠部を延長2・4m継ぎ足す工事を発注。周囲の擁壁30mと水路200mを含む工事を第2四半期に一般競争で入札する。

 一般県道上高根沢氏家線櫻野は、大田原氏家線と国道293号交差点の南進区間1480mの用地測量や物件調査。歩道未整備の市道を活用し、南側の市道に接続させる計画。

 佐久山喜連川線の下河戸は那須烏山矢板線と大田原氏家線を結ぶ狭隘区間。行政境まで約2600mの図面を作成して整備計画を検討する。

 五行川・氏家は河道掘削・護岸工を第2四半期に発注。根本Aは待受け擁壁工32・5mを秋頃発注する。

 塩谷町では主要地方道藤原宇都宮線の東房で用地買収に着手。東房は玉生北バイパスの北側約820mを片側2・5m歩道の全幅10・5mに拡幅する。高原Ⅱは高原1号橋付近約300m区間の急カーブ緩和に向け道路詳細設計を進める。

 主要地方道今市氏家線は風見で改良や舗装工事、ガードレール設置工、藤原宇都宮線交差部東側の大久保は物件調査や用地補償を推進。

 西荒川ダムなどの予備ゲート整備工事を第2四半期に一般競争で発注。西荒川、東荒川、寺山ダム(矢板市)の放流警報設備改良・新設・耐水化は今年度に完了させる。

 408号宇都宮高根沢バイパスは3期工区に10億円を充て工事を推進。農業用水路トンネル建設工事、跨線橋ヤードやバイパスルートの地盤改良、補強土壁工、盛土工などを順次発注していく。

 高根沢町ではこのほか、一般県道石末真岡線上高根沢に1億5000万円を配分。第2四半期に農業用水路函渠工を含む南側の交差点改良1件と区間内の道路改良2件、第4四半期に標識設置工事を発注。

 主要地方道宇都宮向田線上高根沢は、野元川付近~両郡橋付近の約2000mのうち石末真岡線~上高根沢氏家線の約700m区間を優先。計画幅員は北側2・5m歩道の11m。水路を横断している野元橋2号橋の側道橋詳細設計を進める。

 一般県道花岡狹間田線の花岡は主要地方道宇都宮那須烏山線交差部から約370mの道路改良事業。2車線が確保されているものの狭く屈曲し、歩道も未整備。用地調査を進めるとともに大沼川の太田堀橋の点検を行い、老朽度を見極めた上で橋梁の詳細設計を委託する。

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