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20年度交付金下水道事業、24市町で98億円、処理場増改築、老朽・地震対策

2020/07/10 日本工業経済新聞(栃木版)

 県内の市町が今年度に国の交付金を活用して整備する下水道の総事業費は24市町で98億3000万円。汚水管渠の整備、老朽化や浸水、地震への対策を推進。処理場の水処理・汚泥処理設備の増設工事は宇都宮市など3市町、改築更新工事は佐野市、小山市など7市町、処理場や管路施設の改築更新設計は4市町が実施。下水道ストックマネジメント計画は11市町が策定。処理場の耐震補強工事は小山市、真岡市が実施し、延べ9市町が管渠施設、排水機場の耐震化工事、処理場や管路の設計を実施。雨水管渠は鹿沼市など4市町が工事、宇都宮市など5市が設計を進める計画。(3面に各市町の事業概要)

 汚水管渠の布設整備は那珂川町以外の23市町で実施。ストックマネジメント計画は足利市、佐野市、鹿沼市、矢板市、下野市、上三川町、那珂川町などが策定を進め、老朽化対策に備える。

 宇都宮市は川田水再生センター水処理・汚泥処理設備の改築更新工事や増設設計、清原水再生センターの汚泥処理施設設備増設工事、沈砂池設備改築更新実施設計などを実施。総合地震対策計画や下水道浸水被害軽減総合計画の策定も進める。

 小山市は城南中継ポンプ場築造工事や延長3200mの汚水管渠工事に社会資本整備総合交付金、小山水処理センターの改築更新や耐震補強工事、耐震設計・改築設計、雨水幹線管渠実施設計などに防災安全交付金を充当する。

 栃木市は交付金を活用し、巴波川処理区などの汚水管渠4300mを整備。雨水調整池の実施設計にも取り組む。

 佐野市は4400mの汚水管渠工事や管路施設改築設計、市水処理センターの改築工事や耐震診断・設計など。

 真岡市は真岡水処理センターの耐震補強・改築更新工事、沈砂池設備更新実施設計、雨水管渠工事、益子町は浄化センターの汚泥処理棟増設工事、汚泥脱水設備工事、沈砂池ポンプ棟新設設計などを行う。

 壬生町は壬生水処理センターの水処理施設改築・汚泥処理施設の耐震補強設計、老朽管渠調査診断、野木町は逆川排水機場耐震補強工事などを実施。

 高根沢町は宝積寺アクアセンターの水処理施設増設設計やマンホールポンプ監視装置更新工事、大田原市、那珂川町は管渠耐震化工事を進める。

 雨水管渠の整備工事は鹿沼市、下野市、壬生町など4市町、雨水幹線管渠の設計は宇都宮市、佐野市など5市。鹿沼市は府中雨水幹線や日吉雨水幹線、下野市は江川5号雨水枝線、東路雨水枝線を整備する。

 管路施設の更生工事は宇都宮市、佐野市など6市町、マンホール鉄蓋は足利市、真岡市、那須塩原市が更新する。

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