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群馬県富岡土木事務所

県富岡土木はPCBの除去工事を21年度以降に実施

2020/07/15 群馬建設新聞

県富岡土木事務所は、低濃度のポリ塩化ビフェニル(PCB)の含有が判明した石渕橋(上り)と西橋のPCB除去に向け、21年度以降に石渕橋の詳細設計および2橋の工事に着手する。西橋は詳細設計を実施しない方針。

国道254号の石渕橋(上り)は鏑川を跨ぐ橋長65m、全幅5・2mの3径間ゲルバー鋼I桁(非合成)+連結鋼トラス橋。橋台2基は重力式で橋脚2基は壁式。

詳細設計は足場の設置箇所や塗装面積、数量計算などをまとめる。17日の履行期限でプロファ設計(伊勢崎市)が進めている有害物質含有塗膜分析調査によりPCBの含有が分かった。

県道上小坂四ツ家妙義線の西橋は小坂川を跨ぐ橋長24m、全幅9・6mの単径間単純I桁橋。橋台2基は重力式。

19年度にプロファ設計が行った塗膜分析調査で、桁に低濃度PCB汚染物の含有が判明した。PCB濃度は0・5㎎/㎏超、10万㎎/㎏以下となっており、桁のPCB除去や断面修復を行う。PCBが含有されている桁塗装部分の約200㎡を湿式剥離し、再塗装する計画。

PCBは特別管理産業廃棄物に該当するため、特別管理産業廃棄物管理責任者(W)の有資格者がいないと工事発注できない。富岡土木事務所は資格取得に向け、20年度に講習および試験を受ける方針だったが、新型コロナウイルスの影響により延期となっている。工事発注は21年度以降になることが想定される。

ワード

特別管理産業廃棄物管理責任者

特別管理産業廃棄物の生ずる事業場ごとに配置する必要性があり、事業場における特別管理産業廃棄物の管理全般にわたる業務を法に基づき適正に遂行する。橋梁の塗膜に含有されたPCB(特別管理産業廃棄物)除去工事の総括監督員になるために必要となる。

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