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明翔メディカルが太田市に「あんじゅの森」を建設

2020/07/16 群馬建設新聞

【太田】薬局や病児保育などを運営する明翔メディカル(照井禎之代表取締役、太田市)は、太田市龍舞町地内にデイサービスや保育室、カフェなどが入る複合施設「あんじゅの森」を建設する。現在、指名競争入札に向けて通知する施工業者を選定中。月内に通知し、8月中旬に施工者を決める。9月に開発許可申請の手続きを経て、10月の着工、2021年春の完成を目指す。施設規模はW造平屋(一部吹き抜け2階建て)、本館と別棟の2棟構成で延べ床面積717㎡を予定している。

建設地は太田市龍舞町2004-1。敷地面積1279㎡に和モダンのイメージで施設を整備。本館にはデイサービスと保育室、カフェなどが入る。別棟は浴室や露天風呂、リハビリルームを配置する。設計は公建社建築設計事務所(比留川公久代表取締役、太田市)が月内にまとめる。

本館は、デイサービス機能として食堂や機能訓練室、和室や個室のプライベートルーム、家族と一緒に過ごせるLDKが延べ床面積250㎡。保育室は0~2歳、3歳以上の2室で合計32・7㎡。カフェ55㎡、厨房23㎡などに振り分ける。1階には青空マルシェを行うスペースも確保する。2階は事務所で、見守りができるようなレイアウトになっている。

別棟は58㎡の石張りの浴室と脱衣所、大きな信楽焼のつぼを2個設置した15㎡の露天風呂、鏡張りで軽い運動のできるリハビリルーム25㎡、廊下と休憩スペース50㎡を整備する。

本館と別棟をつなぐ渡り廊下は、間接照明の組み込まれたオリジナルベンチで休憩場所にもなる。また、本館のLDKや機能訓練室の吹き抜け部分は、木のルーバー天井を採用。シャンデリアは独自に製作する。

外装は黒。切妻屋根で正面から見ると奥行きを感じる造り。材質はガルバリウム鋼板。入口には吹き下ろし屋根が設置され、雨にぬれずに車を寄せて入ることができる。駐車場は職員用を合わせて22台。アスファルト舗装を施す。

施設の特徴は、デイサービスの利用者が共有する時間とプライベートの時間を自由に選択できるレイアウトになっているところやデイサービスの利用者と保育室の子どもが遊ぶ場所を併用できる点。

また、浴室や露天風呂もデイサービスの利用者に限定せず、保育室やカフェの利用客も入る可能性を考えて施設内を通らないように入口を別に設けるなど、随所に工夫とわくわくするような施設となっている。

複合施設と合わせて整備する中庭は面積約620㎡。プランニングと施工を担当する業者の月内選定に向け、現在3社による見積り合わせを行っている。

中庭は井戸から清流を整備して、カフェテラス席として利用するほか、子供たちの遊び場を創出。その風景をデイサービスの利用者が見て楽しむなど、それぞれが笑顔になれる空間を提供する。

照井代表取締役は「心からの笑顔を創造するために人が集まりたくなる居場所を創り、心と体の健康を通して、安心して寿(とし)を重ねるお手伝いで笑顔あふれる生活を提供する。その思いを形にしたのがあんじゅの森」と語っている。

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