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長野県建設部安曇野建設事務所,(社)長野県建設業協会安曇野支部

南農高生を対象としたバーチャル現場見学会

2020/08/21 長野建設新聞

長野県建設業協会安曇野支部(降幡真支部長)と長野県安曇野建設事務所(飯森正敏所長)は18日、南安曇農業高等学校で同校の環境クリエイト科1年生37人を対象としたバーチャル現場見学会を実施した。この見学会は、次世代を担う建設技術者を育成するため、建設業関係団体と県が協働して、工事現場見学会や実務研修などの取り組みを行っているもの。例年だと1年生を対象とした研修は工事現場見学会を行っているが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今年は工事現場等で撮影した動画を視聴する形式での研修会となった。

開講のあいさつで同建設事務所の下倉正弘企画幹兼整備課長は「建設産業は生活の基盤を支える非常に大事な産業。この研修を通して建設産業の必要性、やりがいを感じてもらい、進路の参考にしてもらえたら」と期待。続けて、土木施工管理技士会安曇野支部の小松保久支部長は「平成23年から続いており、私たちとしても少しでも皆さんの役に立ってほしいという気持ちでいる。短い時間だが、なにか感じてもらえたらありがたい」と生徒に向けたメッセージを伝えた。

動画による現場研修は、道路の舗装補修工事と黒沢川の調節池整備事業の2カ所。舗装補修工事は猿田建設が施工状況や、建設事務所員や現場代理人から道路舗装の構造や工事内容等や黒沢川調節池整備事業の調節池概要および施設の仕組み等の説明、1/20の模型を使った実験の様子を撮影したものを視聴した。

講評で建設業協会安曇野支部の横山一浩建設具技術委員長は「これから町を歩いている時などに建設現場があれば、どんなことをやっているのかなど少しずつでも興味を持って、これからの高校生活を過ごしていただきたい」と呼びかけた。

動画を見終えた生徒は「将来は道路や河川の工事に係る仕事に就きたいと思っている。今回のお話は新たな発見や、将来やりたい仕事のイメージにつながった」と感想を述べた。

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