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山梨市が屋内プール利用検討 学校敷地有効活用へ

2020/09/16 山梨建設新聞

 山梨市は小中学校の屋外プールの代わりに屋内プールを利用する検討を始めた。少子化を踏まえ市内にある屋内プールを複数の学校で共同利用する。既存の屋外プールについては取り壊し、跡地を校庭などに活用することも検討する。9月市議会で矢崎和也議員の質問に答えた。

 矢崎議員はかねてから後屋敷小校庭の拡張を市に要望。プールを校舎北側に移転し、跡地を校庭として利用したらどうかと提案していた。市は「プールなどの移転と隣接市道の付け替えを伴う南側への拡張案について検討したが、多額の費用が掛かることから実施は困難」と、これまでの議会で答弁してきた検討結果をあらためて説明。その上で少子化が進む現状を考え「通年型の屋内プールを複数校で利用する方向に転換する検討を始めた。後屋敷小学校についても、プールを取り壊すことになった後に、校庭を拡張することが有効な方法と考えている」と、新たな方策を示した。

 ただ学校施設の老朽化が進んでいるため「校舎内の修繕、屋内トイレ改修やフェンス取り換えなど、施設整備を優先的に取り組む必要があると考えている」とし、校庭の拡張については、その後に検討していく姿勢を見せた。

 矢崎議員は後屋敷小校庭の拡張について20年以上にわたり市に必要性を訴え続けてきた経緯から「スピード感を持って取り組んでほしい」と市に求めた。

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