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山梨県峡東農務事務所

山梨市牧丘町にほ場整備 2事業者がブドウ栽培に利用

2020/10/02 山梨建設新聞

 県峡東農務事務所は山梨市牧丘町北原地内に、ほ場を整備する。2カ所計13・5haで計画しており、いずれも民間事業者がぶどう栽培に使う見込み。併せて近隣の農道や水路も改修する予定で、来年度の着工を目指す。県は今後数年掛けて水を供給する水路や輸送道路を再整備し、耕作放棄地の利活用や地域経済の活性化を図る。

 現場は山梨市北部の牧丘町北原地内の農地。県道塩平窪平線の沿線に位置し、近隣に洞雲寺などがある。新たなほ場は洞雲寺の南側に南北に並ぶように2カ所整備する。南側が第1工区、北側が第2工区で、それぞれ7・3haと6・2haの広さがある。ほ場整備は北側の第2工区から始める予定で、峡東測量設計に測量・設計、用地調査を委託。来年度の着工を目指す。

 新設するほ場では、それぞれ別の事業者が醸造用のぶどうを栽培する予定。「まだ企業名は公表できないが、交渉の最終段階に入っている」(同事務所担当者)という。

 ほ場整備と併せて農道や用排水路も改修し、生産性向上につなげる。ほ場へのアクセス路になる農道は一部が狭く、特に洞雲寺に近いところでは車のすれ違いが困難な状況。勾配がきつい場所もあるため延べ187mにわたり改良工事を行う。

 ほ場には既存の水路を活用して水を供給する。近隣を流れる皷川から取水しているが、老朽化が進むため、この事業の一環で整備し直す。整備延長は470m程度。民家が並ぶ生活道路脇に水路が併設されており、整備に当たり、ほぼ用地買収は必要ないという。再整備の設計はエスティ設計が請け負った。



【写真1=ほ場を整備する牧丘町北原地区】

【写真2=道路脇の水路を再整備】

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