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新潟県長岡市

今朝白で実証走行/ガイダンス装置搭載除雪車

2020/11/13 新潟建設新聞

 長岡市でこのほど「第4回除雪イノベーション研究会」(会長=上石勲防災科学技術研究所雪氷防災研究センター長)が開かれた。今冬試験的に導入し、市内2カ所での走行実験を行うガイダンス装置搭載の除雪機械について市、国が説明した。

 装置の導入は県内の自治体では初。北陸地方整備局が開発した技術を除雪ドーザ1台に搭載する。

 国は2010年に装置開発に着手。これまでに凍結防止剤散布車、ロータリー車への応用などで実績があり、18年度からは人工衛星「みちびき」を使った数cm単位の正確な車両位置情報の把握、障害物や路肩への接近を警告音とタブレット端末の画面で表示する技術を確立した。

 解説に当たった同局道路部の谷俊秀道路構造保全官は「ことし2月には長岡市の宮本除雪ステーションでも実証した。サイドシャッターの自動化も進める。国では道路除雪技術懇談会を設置し、除雪機械の安全性向上技術を課題に検討している。6機種に搭載する死角解消、死角からの接近警告、吹雪等の劣悪な視界の解消などの技術を公募し、来年7月には技術一覧表を公開したい」と最新の情報を提供した。

 市道路管理課では13日に開催する道路除雪技術講習会において、ガイダンス装置を設置したドーザの試乗を行うほか、市内今朝白1~新保町までの市道約9㎞での実走行を予定。実証実験の結果は最終回となる次回の研究会で報告する。

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