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新潟県新潟市水道局

青山浄水場整備に4カ年継続で35億試算

2020/11/14 新潟建設新聞

 新潟市水道局は2021年度から青山浄水場の施設整備事業(第二期)に着手する。24年度までの4カ年継続事業で総事業費には約35億円を試算。老朽化した受変電・配水ポンプ設備、薬品注入、消毒設備の更新や配水池、構内水管の耐震化、粉末活性炭注入設備改良、緊急遮断弁設置などを計画する。設計は日水コンが担当している。

 水道局は21年度~24年度までを期間とする新マスタープラン後期実施計画案をまとめた。青山浄水場の整備以外に浄配水場の施設整備では、巻取水場で22年~24年度までの3カ年継続事業で受変電・自家発電・取水ポンプなど老朽化設備の更新、沈砂池耐震化などを計画。総事業費には約6億円を見込む。また塩水遡上への対応として23~24年度に信濃川表面取水装置を設置するほか、長峰配水場配水池、秋葉配水場配水池などの耐震化、浄水場の浸水対策も検討する。当初計画していた巻浄水場、戸頭浄水場については健全度評価を踏まえて一部老朽化設備を更新しながら23年度以降の次期マスタープランの中で大規模な整備事業を検討する。

 管路施設の整備では24年度までの4年間で基幹管路9㎞を更新し、耐震適合率70%以上を確保するほか、老朽配水支管更新事業でCIP(鋳鉄管)の更新を加速し4年間で約40㎞を更新。老朽管路率を4%以下とする。

 各浄配水場給水区域間の相互連絡管整備では、新たに信濃川浄水場系~青山浄水系を結ぶ亀貝ルート(L2340m、φ500㎜)と南浜配水場系~内島見配水場系をつなぐ豊栄―太夫浜線(L650m、φ500㎜)の整備に着手する。

 重要施設向け配水管の耐震化では3カ年で行政3施設、医療6施設の9施設で耐震化を進める。

 そのほか後期実施計画では取水施設3施設の撤去にDB方式を試行、21年度に発注者支援業務を委託し、22年度中の着手を想定する。給水装置工事検査業務の民間委託の検討も行う。

 計画期間中の収支計画で建設改良費には総額約350億円を試算しており、各年度の内訳では▽21年度=82億7000万円▽22年度=89億1000万円▽23年度=96億6000万円▽24年度=83億1000万円―を見込んでいる。

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