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栃木県宇都宮土木事務所

宇都宮土木、江川の栄橋架け替え、下岡本上三川線の上郷南工区、歩道整備、第3工区用地買収へ

2020/11/17 日本工業経済新聞(栃木版)

 県宇都宮土木事務所は一般県道下岡本上三川線の上郷南(上三川町)で第3工区の整備に向けた準備を進めている。上郷南工区は延長約2000mの歩道整備と道路改良事業で、計画幅員は全幅10・5m。全体を3工区に分けて推進しており、クランク箇所を含む第2工区を2021年度に完了させる予定。第3工区は南側の約950m。今後、用地買収に着手する。第3工区では1級河川江川に架かる栄橋の架け替えを計画しており、21年度の着工を目指して詳細設計を進めていく。

 県道下岡本上三川線は鬼怒川右岸を南北に縦断し、宇都宮市下岡本町と上三川町の中心部を結ぶ。国道4号や123号、121号、主要地方道宇都宮向田線、一般県道雀宮真岡線などと連絡する重要路線。

 上郷南工区は本郷小学校南側の歩道未整備区間。幅員が狭い上に急カーブがあり、通学する児童が危険な状態。県は2015年度から事業に着手。北側から第1工区(延長450m)、第2工区(600m)、第3工区(950m)を設定し、道路線形の一部是正を含む歩道整備を推進。第1工区は18年度に完了した。

 第2工区は今年7月に北側の改良工2件を発注。今月にも改良工1件(12日開札)を発注するなど21年度の完了に向け鋭意事業を進めている。幅員構成は車道3m×2、路肩1m×2、片側歩道2・5m。

 第3工区はクランクの南側から一般県道二宮宇都宮線交差部の東側までの区間。沿線には農地や人家が連なる地区が存在している。9月に地元説明会を開催し、用地調査等業務を発注した。

 栄橋は1967年に建設された橋長27・4mの2径間単純RCT桁橋。有効幅員6・05m。橋脚が河積を阻害しているため架け替える。

 新橋梁は予備設計で1スパンの橋長27m、全幅11・5m(車道部8m、歩道部2・5m)の鋼鈑桁(多主桁)、斜角70度、逆T式橋台2基(杭基礎)を想定。現橋梁の下流側に架設し、供用後に現橋梁を撤去する予定。詳細設計で整備計画を確定する。新橋梁は21年度に着工し、22年度にかけて工事を進める方針。

 道路と橋梁詳細設計はシー・アイ・エス(宇都宮市)が担当。総事業費は約6億3000万円を見込んでいる。

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