記事

事業者
茨城県土浦土木事務所

河川掘削や伐採工/さくら大橋周辺で計画/桜川改修

2020/11/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土浦土木事務所河川整備課は一級河川桜川の河川改修で、本年度はつくば市栗原地内の桜橋の下流側で河川掘削工事を進めている。2021年度はさらに下流となるさくら大橋周辺で河川掘削や伐採工に取り掛かる方針。さくら大橋周辺の工事延長などは検討中で、河川の断面を広げ、720~730立方m/秒の流量を確保する。

 また20年度は、令和元年東日本台風で漏水が発生したつくば市北太田地内や土浦市田土部地内などで、対策工法の調査、検討として三井共同建設コンサルタント㈱(東京都品川区)が堤防強化対策検討を、常磐地下工業㈱(日立市)が地質調査をそれぞれ行っている。

 桜川は桜川市鍬柄山に源を発し、筑西市、つくば市、土浦市を流下し、霞ヶ浦に合流する一級河川。河川の総延長は63・4㎞で、流域面積は350・3平方㎞。

 沿川集落や農地の浸水被害を軽減するため、霞ヶ浦からつくば市上大島地内の筑真橋までの25・5㎞で河川改修を進めており、霞ヶ浦からつくば市上野地内のさくら大橋までの土浦工区10㎞が概成している。

 現在は、さくら大橋から筑真橋までの筑波工区15・5㎞に取り掛かっている。上流の河川改修を想定し、下流で未改修のさくら大橋から太田橋(つくば市北太田)までの6㎞区間を優先的に進めている。基本的に下流から上流に向かい整備を進めていく。

 総事業費は300億円を試算しており、進捗率は19年度末時点で52%となっている。

 桜橋下流側では本年度に約564mで河道掘削工事を実施しており、4工区に分けて発注済みで、流下能力の向上を図る。


 【写真=位置図】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら